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P☆Happy Christmas ! 2017

 
 
すっかり寒くなりましたが、お元気ですか。
もうすぐ クリスマスですね。
 
 
 
写真を整理していましたら、懐かしい1枚を見つけました。
2013年1月の『P☆snapshots』に掲載したもので、
シュンが2013年のご挨拶ページを作る際、
レオニードにモデルになってもらったときの写真です。
 
 

 
 
きっと、今日はポラリスでも、
クリスマス会の準備に 大忙しだったことでしょう^^*
 
 
 
 
 
 

P☆Happy Christmas! 2015』より
 
 
今年、我が家に このクリスタルツリーはありません。
みんなについて行ったのかな・・・。
 
シュンは、「2つ目の’バグ’だ!」と、面白がっていました^^。
 
 
 
 
 
嬉しい、楽しい、冬のおまつり。
みなさまのところで、幸せがたくさん輝きますように。
 
 
メリークリスマス。
そして、良いお年をお迎えください。
 
 
 
 
 
 

≪≪   ご挨拶  

 

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今年もありがとうございました    ≫≫

 
 
 
 
 

星と一緒に (P☆snapshots 195)

 
 
そしてぼくたちは、それぞれの 元の世界に戻りました。
 
 
この家、ぼくのもとの家には、
窓の向こうに、大きな竹の林が広がっています。
イチョウの木は、ありません。
 
竹くんが懐かしいと言っていたのは、この家のことなのだと、
ぼくたちのために、’目印’を示してくれていたのだと
気づきました。
 

 
 
 
 
サユもダイちゃんも、ヒロくんも、ここにはいません。
この家のまわりには もともと、
小さな子供は ぼくしかいなかったのです。
 
念のため数日前に「引越しするかもしれない」と 話しておいて良かった。
基地とか、雪だるまとか、ドッジボールとか、楽しかったな・・。
 
みんな、これからも元気でいてほしいと思います。
 
 

 
 
 
 
『毛糸の家』の中にあったものは、
確認できたところでは、全部残っています。
 
ぼくたちの年齢も、時間もそのままです。
ぼくは 中学3年の受験生(げー・・)で、母は ぼくよりも背が低いままで。
 
 
そして、動くことはないけれど、
住み込みベアの4人も残ってくれています。
 

 
 
 
ただ、大きな変化が一度に起こったせいだと思いますが、
面白いバグが1つ、見つかりました。
 
なんと、ぼくのCDプレーヤーの中に、
坂本龍一さんの新しいアルバムCDが もう1枚入っていたのです。
 
母がずっと持っていたものは、ケースごと 同じ書棚にあったのですが、
それとは別に、同じCD『async』が入っていたのです。
しかも、そのケースが見当たらないのです。
びっくりしました。
 
 
そういったバグが、まだほかにも あるかもしれません。
なんだか楽しみです^^。
 
 

 
 
 
 
母は、今はテディベアを編んではいません。
 
でも、「運命のひと」に出会うためにやってくるベアたちのために、
毛糸をたくさん用意しています。
いつでも編めるようにと、練習もしています。
 
 
レオは、「探しに行くよ」と言ってくれました。
竹くんは、この家のことを 感覚で分かってくれました。
 
いつか、きっと。
母と、そう 話しています。
 
 
それぞれが それぞれの’星’と一緒に歩んでいく先で、再び会える日が来る。
ぼくたちは、そう 信じています。
 
 
 
 

 
 
ポラリスの七色のユリのように 消えていった『毛糸の家』。
温かいあの日々の中で、ぼくは たくさんの力をもらいました。
出会った全ての人々、毛糸のテディベアたちに、
心から感謝しています。
 
 
 
 

 
 
今と、そして これからの日々も、
楽しく大切に過ごしていきたいと 思います。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

≪≪   元の世界へ (P☆snapshots 194)  

 

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ご挨拶    ≫≫

 
 
 
 
 

元の世界へ (P☆snapshots 194)

 
 

 
それじゃ、 ぼく、行くね。
竹くん、本当にありがとう。
 
 
 

 
お礼を言うのは ぼくのほうだ。
今まで ありがとう、レオニード。
 
 
 

 
リリさんとユリちゃんにも、お伝えしてね。
うん。『毛糸の家』のみんなに よろしく。
 
 
 
 
 
旅立ちにふさわしい、美しい空だ。
良かった・・。
 

 
いつも 明るい太陽でいてくれた、レオニード。
どうか、望む道を生きて欲しい。
 
きみのどんな選択も、ぼくは応援するよ。
 
 
 
 

 
もう大丈夫だね。 ・・ユリ。
 
 
思いが響き合うとき、世界は変わる。
いつかまた ぼくたちは みんなで、
竹の林の上の、美しい満月を眺めるだろう。
 
 
 
 
 

 
・・そう。 ぼくは、さびしかったんだ。
ぼくであり続けることが。
 
 
 

 
そして、自分から、そのさびしさに 縛られていたんだ・・。
 
 
 

 
やっと、分かったよ。
 
 
 

 
それでも ぼくには、大切なんだ。
ぼくで あり続けることが。
 
 
 
 
 
・・ああ。
 

 
そうか。ポラリスの七色のユリと、同じなんだね・・・。
 
 
 
 
ただいま、『毛糸の家』。
ぼくは、帰ってきたよ。
 
 
 
 
 
 

≪≪   扉 4 (P☆snapshots 193)  

 

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星と一緒に (P☆snapshots 195)    ≫≫

 
 
 
 
 

扉 4 (P☆snapshots 193)

 
 
きみは、『ぼくのため』と知ったとき どう感じたの?
嫌な気持ちに、ならなかった・・?
 
 

 
 
 
 
嫌だと思ったことはないよ。
 
なぜなら、きみもレオも、
ぼくに きみと寄り添って生きることを望んではいなくて、
ただぼくがいることを 喜んでくれていたから。
その気持ちがいつも 伝わっていたから。
 
 

 
 
 
 
良かった・・*
 
ルーポ。 ぼくは、分かったよ。
『役割』も、実は、複層的に存在する人生の一部分で、
何を抱えるか、どう抱えるか、・・抱えないことさえ、選ぶのはぼく自身だったんだ。
 
 
 

 
 
 
そうなんだね・・。
 
ぼくも、分かったんだ。
あるひとが’理不尽’と言い、また あるひとが’孤独’と言い、’違和感’と呼ぶもの。
それらはきっと、同じものなんだ。
そして、希望の道を 知らせてくれるものなんだ。
 
 
 
 

 
新月の、暗く深い空。 新しい始まりの夜空。
その日が 近づいている・・。
 
 
 
 

 
 
 
たくさん 語り合おう。
重くて暗い、大切なことこそ、ゆっくりと。
 
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
- 気付けなかったけれど・・
 
 

 
 
 「お留守番と、
  バブルのこと よろしくね。」
 「ああ。」
 

 
 
「カズキ。 星を ・・探してくれ。」
「分かった^^☆ 東京駅で撮ってくるね。」
 
 
- 何を指しているのかも、分からないけれど・・
 
 
 
 
・・それでも。
 
 
 不思議と 見つけられる気がする。
 
 
 
 
 
 

≪≪   扉 3 (P☆snapshots 192)  

 

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元の世界へ (P☆snapshots 194)    ≫≫

 
 
 
 
 

扉 3 (P☆snapshots 192)

 
 
依存心を刺激しない 真摯で誠実な音楽。
捉われずどこまでも入り込んでいける 深く豊かな世界観。
 
彼の作品は、ずっと変わらない・・。
 
 

 
 
 
『fullmoon』。
あの家で見上げた 数々の満月。
 
 
 

 
 
七色のひとは、オレを 同じ’月’だと言った・・・。
 
 
 
 

 
 
オレを慕って どこにでもくっついてきた、
無邪気で人なつこい テディベアのレオニード。
 
恐れを抱きながらも、孤独に向き合おうと もがき続けていた おまえには、
既に充分に、力が備わっているのだ。
 
闇を認めて 光は放たれる。
 
どうか、笑顔で生きていって欲しい・・。
 
 
 
 

 
 
『andata』。
往復、というのか・・?
 
USBの姿でポラリスに行った後、毛糸のベアの姿で帰ろうとしたときには
さすがに恐怖を抑えられなかったが・・
必ず帰りつくのだと、必死で探し出した 強い願いが 今へと繋がっているのだから、
人生とは、不思議なものだな・・。
 
 
 
そう・・ 不思議といえば、今朝の夢だ。
庭のジャスミンに顔を近づけすぎて、ソファのへりから転がり落ちるレオニードを
なぜか、リリさんが助け上げていた。
 
 
 
・・なぜだろう。
音楽のせいか、今日はさまざまな思いが脈絡なく浮かび上がってくる。
 
 
 
 


 
  ♪~♪
 

 
 
チャイム・・・?
 
 
誰だろう。
彼らはまだ戻っていないのだが・・・?
 
 
 
 
 
 

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扉 4 (P☆snapshots 193)    ≫≫

 
 
 
 
 

扉 2 (P☆snapshots 191)

 
 
・・そうか。 ぼくは、
 
ずっと、「だいじょうぶ」って思っていたんだ。
ずっと、’忘れていたかった’んだ。
 
ポラリスでの ぼくのこと・・。
 

 
 
 
 
もう、思い出せないくらい ずっとずっと前のこと、
カズキが、きれいなおひさま色の毛糸で ぼくを作ってくれて、
シュンが、柔らかく優しい色のクーピーで、ぼくの遊園地を描いてくれた。
 
ふたりは ぼくのことが大好きで、いつも ぼくを抱っこして、
嬉しそうにぼくの話をしていた。
 
 
遊園地はやがて、ぼくが仲間のベアたちと暮らす『星』になって、
ぼくは、ポラリスと名付けられたその星を守る、『太陽』になった。
 
 

 
 
 
ポラリスでのぼくは、
森も花畑も川も橋も、学校も図書館もグラウンドも、
そして、鳥もちょうちょも、ベアたちさえも、
思い浮かべるだけで 創り出すことのできる、唯一の存在だった。
 
星のみんなが 楽しそうに暮らしていたから、
ぼくは嬉しかったし、誇らしかった。
「もっともっとがんばろう」と、思った。
 
 
けれど・・・
 
 

 
 
そう、ぼくは 全く同じ理由で、「大丈夫」って思ったんだ。
心の深いところにある『太陽であり続ける』ことへの違和感から、
目をそらしたんだ。
 
 
 
そして、
いつしか黒い影のようなものが 離れなくなってしまったぼくの心は、
あの日のシュンの呼ぶ声にすがって、答えを託して・・・。
 
 
 
 
ああ・・・。
 

 
やっと、分かった・・。
 
ぼくは、助けるつもりでいながら、助けを求めていたんだね・・。
心に蓋をして、たくさんの気持ちを止めたまま。
 
 
そして、
 
そんなふうに 自分が分からなかったぼくだから、
大切なひとたちのことも 深く感じられなかったんだね・・。
 
 
 
 
ぼくは、変わりたい。
 
大切なひとたちのことを、世界のことを、ぼく自身のことを、
もっと深く知りたい。
 
 
変わりたい。
 
変わりたいよ・・。
 
 
 
 
 
 

≪≪   外の世界で 4 (P☆snapshots 190)  

 

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外の世界で 4 (P☆snapshots 190)

 
 
どうして、カイトのことを「怒っている」って気づいたことで
ルーポを作ったことを 思い出したのかというと・・
 
初めて ‘怒った’から・・?
 
 

 
 
 
そうかもしれない・・。
 
ぼく、それまではずっと、だれかに怒ったりなんかしないって 思っていた。
なのに、ほんとは 怒っていたんだ。
それって、ぼくが自分の「怒る」気持ちを 途中で止めていたって意味だよね・・。
 
 
 
じゃあ、もしかして、
好きだなぁ、すてきだなぁって いっぱい思ったのに
ぼくが知らないだらけだったのは そのせいなの・・?
 
「怒る」気持ちを止めたせいで、
「好き」とか「すてき」って気持ちも、止まっちゃったってこと・・?
 
 
だとしたら、「怒る」って 大事なことなんだ。
知らなかった・・・。
 
 
 

 
 
他にも 怒っていたことを思い出したほうが いいのかな。
 
ぼくが いやな気持だったこと。
ほんとは いやだったこと。
 
 
 
・・出てこない。
難しいな・・・。
 
 
 
 

 
 
でも、あの感じ・・。
「ぼくはだいじょうぶ」って、自分で思った あの感じなら、
前にも あった気がする。
 
ぼくは前にも、「だいじょうぶ」って思おうとしたことがある気がする。
 
 
 
 

 
 
いつだろう・・・?
 
 
 
 
 
 

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扉 2 (P☆snapshots 191)    ≫≫

 
 
 
 
 

外の世界で 3 (P☆snapshots 189)

 
 
ちゃんと、考えるんだ・・。
 

 
 
まず、
ぼくがどうして ここにいるかというと、
竹くんが 連れて来てくれたから。
 
そして、
どうして 竹くんが連れてきてくれたのかというと、
ルーポが戻ってきて、ぼくが ルーポを作ったことを思い出したから。
 
どうして、思い出したのかというと、
ぼくの気持ちを 考えたとき に、
本当は、カイトに怒っているってことに 気がついたから。
 
 
 
 

 
 
どうしてカイトのこと、怒っていたかっていうと、
カイトが、何も言わずにいなくなったから。
しかも、それが2回目だったから。
 
どうして1回目は「いいよ」って思ったのかというと、
・・・ううん、思ってはいなくて、
カイトにも、カイトの理由があると考えたんだ。
ぼくの理由で、カイトをしばっちゃいけないもの。
 
 
でも、カイトの理由は仕方がないけれど、
ぼくがいやな思いをするのは’仕方がない’ことじゃ、ないはず。
カイトだって、カイトの理由で、ぼくをしばっちゃいけないもの。
 
じゃあ、どうして1回目のとき、
ぼくはカイトにちゃんと言わなかったんだろう・・・?
 
 
 
 

 
 
・・・そっか、
「ぼくはだいじょうぶ」って、ぼくが思ったからだ。
 
だって、
にこにこしていたら、
シュンにもカズキにもみんなにも、心配かけなくていいし、
強くてがんばりやさんなぼく、って思えるし、
すごいって、いい子だって思ってくれるヒトも、いるかもしれなくて、
もっと好きになってくれるヒトも、いるかもしれない。
それは、怒ったり、悲しんだりするより ずっとすてきだと感じた。
だから、「だいじょうぶ」って思ったんだ。
 
 
 
実際に、1回目のときは、
カイトが、毛糸のベアになって戻ってきてくれて、
カイトにとって良いこともあったと分かったから、それで良かった。
 
 
でも、2回目のときは・・。
 
もういちど、「だいじょうぶ」って思おうとしても、できなくて、
みんなが心配して気遣ってくれても、元気になれなかった・・・。
 
 
 
 

 
 
どうしよう・・ 
考え続けると、悲しい気持ちばかりが出てきちゃう・・。
 
いやな気持ちのことを深く考えるのは、つらいことなんだね。
ぼくはもしかしたら、このつらさも感じたくなくて、
「だいじょうぶ」って 思い続けたのかもしれない・・。
 
 
 
でも、ぼくは今度こそ、
これまでのぼくの気持ちを ちゃんと考えるよ。
 
 
大切なことだから。
 
 
 
 
 
 
*『外の世界で 2』はこちらです。
 
 
 
 
 
 

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外の世界で 4 (P☆snapshots 190)    ≫≫

 
 
 
 
 

扉 1 (P☆snapshots 188)

 
 
・・わかった。
 

 
 
レオは ‘回路’を、
ポラリスとこの毛糸の家をつなぐ道にすると同時に、
ベアたちが『運命のひと』と出会うときのために
ポラリスでの力を失わせる装置として、作ったんだ。
 
だから、回路を通らなかったぼくには、力が残ったんだ。
 
 
 
サルくんにシマトナくん、ガラスのカエルくんは、
もともと ポラリスと関係ないひとたちだから、使う必要がなかった。
 
そして、オブリビオンのベアと同じタイミングでやってきた竹くんも、
レオに呼ばれたフリをして キンカにくっついてやってきたツリーくんも、
ぼくと同じように、カズキに誕生日のベアとして作られたルーポも、
みんな、回路を通ってきてはいない。
 
当然、ファイアウォールだって すり抜けられる。
竹くんだけが戻ってこられたのも、そういうこと。
 
 
つまり、ぼくたちは、ポラリスに戻ることができるんだ。
 
 
 
 
 


 
 「バブルたちの話、
  聞いたよ、お母さんから。全部。」
 
 「・・そっか。」

 
 
 
ぼくたちを作ったシュンのことを、ぼくたちは 大好きで、
シュンは 愛情を込めて、ポラリスとぼくたちを作った。
 
 
 

 
「なんだか、申し訳なかったな・・。
ぼくは、みんなで楽しく暮らせると 思っていたんだ・・。」
 
 
 

 
「だいじょうぶ、わかってる・・。」
 
子供でありながら、’母親を助ける’役割を負わされてしまったシュン。
でも、好きなことを あきらめずに、がんばってきたことを
ぼくたちは 知っているよ。
 
一緒にいられて、楽しかった。
 
 
 
 
 
今なら ぼくにも わかる。
 
生まれていく理由も、役割も、選べないぼくたちは、
心からの納得や幸せを追い求めることで、その違和感を、孤独を 越えていけるのだろう。
 
 
・・そう、理不尽は、
怒りや悲しみを認め、自分の心に向き合うときに、’希望の種’へと姿を変えるんだ。
 
 
 
 
 
 

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外の世界で 3 (P☆snapshots 189)    ≫≫

 
 
 
 
 

外の世界で 2 (P☆snapshots 187)

 
 
ぼく、レオニード。
今日は、お昼寝のあと、竹くんとプリンのケーキを食べました。
 
 
起きたらね、ジャスミンのお花が1つ、咲いていてね、
シュンのお家でも、いいにおいが来ていたのを 思い出したんだ・・*
 
 


 「あまくて、いい におい~*」
 「ジャスミンが咲いたのだな。」

ワインレッドのベア』より
 
 
 
 
昨日、リリさんが、ユリちゃんと一緒にカイトを探す旅に出発したの。
最初に、シュンの’前の’お家を探すのだそうです。
 
‘前の’お家、っていうのは、回路を使わないで行くお家ってことなの。
竹くんが教えてくれたんだ。
 
 
「いないかもしれなくても、行くの・・?」
ぼくが聞いたら、リリさんは にこっと笑いました。
「大丈夫。時間はたっぷりあるのよ。」
 
 
竹くんは、「ふたりが戻るまで ここにいるよ。」と言って、
ぼくは、「お好きなだけ いてね。」と 言われました。
 
 
 
 

 
 
 
リリさんのお話を聞いて、ぼくはカイトのこと、ちょっとわかった気がする。
 
そして、カイトのこと、シュンのこと、カズキのこと、
ポラリスのベアたちみんなのこと、ぼくのことを、
ぼくが’知らないだらけ’だったことも、ちょっとわかった気がする。
 
 
 
 

 
 
ぼくが覚えていないのは、赤ちゃんだったからだと思っていた。
でも、そのあとも、ぼくはずっと’知らないだらけ’で・・。
 
ちゃんと見ていたのに、
好きだなぁ、すてきだなぁって いっぱい思っていたのに、
どうしてなんだろう。
 
 
どうしてなのかな・・・。
 
 
 
 
 
 

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扉 1 (P☆snapshots 188)    ≫≫