外の世界で 2 (P☆snapshots 187)

 
 
ぼく、レオニード。
今日は、お昼寝のあと、竹くんとプリンのケーキを食べました。
 
 
起きたらね、ジャスミンのお花が1つ、咲いていてね、
シュンのお家でも、いいにおいが来ていたのを 思い出したんだ・・*
 
 


 「あまくて、いい におい~*」
 「ジャスミンが咲いたのだな。」

ワインレッドのベア』より
 
 
 
 
昨日、リリさんが、ユリちゃんと一緒にカイトを探す旅に出発したの。
最初に、シュンの’前の’お家を探すのだそうです。
 
‘前の’お家、っていうのは、回路を使わないで行くお家ってことなの。
竹くんが教えてくれたんだ。
 
 
「いないかもしれなくても、行くの・・?」
ぼくが聞いたら、リリさんは にこっと笑いました。
「大丈夫。時間はたっぷりあるのよ。」
 
 
竹くんは、「ふたりが戻るまで ここにいるよ。」と言って、
ぼくは、「お好きなだけ いてね。」と 言われました。
 
 
 
 

 
 
 
リリさんのお話を聞いて、ぼくはカイトのこと、ちょっとわかった気がする。
 
そして、カイトのこと、シュンのこと、カズキのこと、
ポラリスのベアたちみんなのこと、ぼくのことを、
ぼくが’知らないだらけ’だったことも、ちょっとわかった気がする。
 
 
 
 

 
 
ぼくが覚えていないのは、赤ちゃんだったからだと思っていた。
でも、そのあとも、ぼくはずっと’知らないだらけ’で・・。
 
ちゃんと見ていたのに、
好きだなぁ、すてきだなぁって いっぱい思っていたのに、
どうしてなんだろう。
 
 
どうしてなのかな・・・。
 
 
 
 
 
 

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