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ベアのこと

 
 
シュンを育てて、初めて知ったことは、
「赤ちゃんのご機嫌は、天気と連動する」ことです。
 
あやしても、ずーっと抱っこし続けても、
離れるとまたすぐにぐずぐずしたりして、
「安定しないなぁ・・」と疲れた気持ちで窓の外を見ると、
雲がどんよりと立ち込めていました。
 
その一方で、
なぜかしょっちゅう声を出して笑っていて、
「家事がはかどるなぁ*」と嬉しく感じるのは、
決まって、気持ちの良い晴れの日でした。
 
この子と一緒に 自分は今、
自然と深く接するところにいるのだな、ということを
その頃は よく考えていました。
 
 
ベアたちにも、同じことを感じます。
風、空気の感じ、陽の光によって、表情が違う気がするのです。
太陽が大好きで、曇りは少し憂鬱で、
暑い日と寒い日には、ちょっぴり つらそうにしています。
ここでも接しているのだと思うと、不思議な気持ちになります。
 
 
 
そういうわけで私は、
制作も写真撮影も、仕上がりは空に任せています。
そのときに浮かんでくるもので、決めていきます。
 
心にすっと入り込んでくるものを、誠実に受けて形にすることが、
ベアにとっても、私にとっても、大切なことだと感じます。
 
 
これからも こんなふうにずっと、続けていけますように。
私の、いちばんの願いです。
 
 
 
 

 

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マッサージが大好き (毛糸のテディベアのお話 3)

 
 
Polaris のベアたちは「毛糸製」です。
1本~数本の毛糸から、かぎ針の、細(こま)編みでパーツを作り、
毛糸用とじ針と、ジョイントでつないでいます。
『編み物のテディベア』です。
 
毛糸のベアたちは、表面が伸縮性のある編み物で できているので、
一般的なテディベアに比べて柔らかいです。
 
その上、毎日のように動き回っているので^^☆
毛が伸びるほかにも、「腕がお疲れ気味かな・・?」 など、
様子が変化したように感じるときがあります。
そんなときは、軽いマッサージをしてあげると、元気いっぱい*
表情もいきいきとしてきます。
 
 
マッサージの手順は、こんな感じがおすすめです^^。
 
1.耳の真ん中あたりを きゅっ。
2.jpg
 くぼんでいるところを
 押してください。

 
 
2.鼻を上下、左右から軽く押して整えます。
3.jpg
 「花粉症にも効くかも~*」

 
 
3.頭も、上下と左右から。
4.jpg
 
 
4.目は、上からそっと、かる~く押します。
5.jpg
 ぱっちり☆
 かわいくなります。

 
 
5.腰は、持って 少し強めに きゅきゅっと。
6.jpg
 「おお、気持ちいい*
  シュンくんは上手ですねぇ!」
 「ありがとう^^。」

頭が大きいため、意外と凝っているのです。
 
 
6.腕は、付け根からやさしく。
7.jpg

ゆるい内向きのカーブになるようにします。
 
 
7.足も同じく、付け根からやさしく。
8.jpg
 「ここ、結構 張っているね。」
 「左足で蹴る練習、いっぱいしたからかな*」

 
 
8.仕上げの足裏。
9.jpg
 
 「ぽかぽか、いい気持ち~*」

冬場は特に効きますよね^^。
 
 
そして、毛足の長いベアは そのあとにお風呂場などで、軽く埃を払い、
目の粗い櫛か、テディベア用のブラシで優しく整えてやってください。
 
毛流れを変えると、雰囲気も変わって楽しいです*
 
11.jpg
 ふだんのコンちゃん。
 ラスカルのイメージにしています。

 
10.jpg
 前髪を、ななめ下におろして、
 流してみました。

 
 
 
終わりましたら、お好きなポーズで座らせてやってください。
視線が合うようにしていただくと 喜びます^^。
 

 
 「ちょっと 照れます・・*」

 
 
 
 
毛糸のテディベアは、毛糸で編まれた小物のような、
ほっと和む心地よさと、ぬくもりが身上です。
ぜひ、いっぱい触れて、抱きしめてあげてください*
 
12.jpg
 
 
「よろしく
 お願いしま~す☆」

                              オレもか・・?
 
そして、マッサージでも回復しないくらいに お疲れかも・・ と感じられたときは、
メールにて、いつでもお気軽にご連絡ください。
送料のみご負担いただいておりますが、無料にて、メンテナンスを承ります。
 
 
これからも、Polaris のテディベアを どうぞよろしくお願いします*
 
 
 
 
本日のお手伝いベアは、我が家の住み込みベアたちのほか、
カプチーノ*ベア
etoffe×ループルのホワイト・ベア
夏色のベア
紅葉のベア
です。  ありがとう~^^*
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
5-2.JPG
 「はるといえば?」
 「あたらしい風。
  みんなが元気になる風、吹くといいな*」

 
 
 
 
 

≪≪   P☆snapshots 69  

 

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ふたつの空のベア    ≫≫

 
 
 
 
 

編み物のベア (毛糸のテディベアのお話 2)

 
 
Polaris のベアたちは「毛糸製」です。
1本~数本の毛糸から、かぎ針の、細(こま)編みでパーツを作り、
毛糸用とじ針と、ジョイントでつなぎます。『編み物のテディベア』です。

本日は、毛糸のテディベアについて、
「編み物の特性」という点からお話ししたいと思います*
 
 

 
 
布生地には、大きく分けて3つの種類があります。
(漢字は判別しにくいため、分類用語の「編物」を「編み物」と記載します)
この3つとは、
・織物  =たて糸とよこ糸を組み合わせて作るもの。
・編み物 =ループ(輪)に糸をくぐらせ、その連続で作るもの。
・不織布 =主に短い繊維を絡み合わせ、熱などにより接着させたもの。
で、このうち「不織布」は、フェルトが代表的なものです。
 
 
一見同じように見える「織物」と「編み物」の違いは、主に「伸縮性」の有無です。
スポーツ用の衣類を例にとりますと、
ウィンドブレーカー、コートが「織物」、
ジャージ、学校の体操服、ソックスが「編み物」となります。

「編み物」は、この「伸縮性」があって動きやすい代わりに、
風を通しやすく、寸法が安定しにくい、という特性があります。
「織物」はその逆です。
(近年は、スパンデックスを使用した伸縮性のある織物も作られていますが、まだ一般的ではないため割愛します。)
これらの特性と用途が考慮され、生地は選ばれています。
 
 

 
 
 
一般的なテディベアは、モヘアなどの生地を裁断し、縫製して作られていますが、
生地の多くは「パイル織物」です。レーヨンのボアなど「パイル編み物」もありますが、
製法上、伸縮性が少なく、寸法も安定した生地が使用されています。
 
一方、Polaris のテディベアは、毛糸の「編み物」です。パーツには伸縮性があります。
ベアの制作をはじめるにあたっては、この特性をどう扱うかが課題でした。
 
 
伸縮性があることの利点は、
*丸みをつけたり、などの整形がしやすいこと
*自然な、柔らかいポーズがしやすいこと
です(毛糸の種類によって、程度に差があります)。
 

 例1:首をかしげて、
    腕を広げています。

「久しぶりに、お仕事です~*」
 
 

 例2:反対側にかしげて、
    腕を丸めています。

 
 
難点は、伸びと通気性の良さによる形の崩れです。
 
生地が伸びると、胴や頭が長くなったり、手足が左右非対称になったりして
見た目も美しくありません。そこで、試作を重ねまして、
 
1.かぎ針を毛糸の指定号数より小さくして、編み目を、より小さく引き締める。
 (毎回、制作前に試編みで確認します。)
2.綿詰めは、編み目が開かない程度までとし、軽めの仕上がりにする。
3.重みで編み地が伸びて、くたっとする状態を避けるため、
 首にはジョイントを入れずに、手足のみの4ジョイントとする。
 
この3点が、効果的であることがわかりました。
 
 
通気性については、綿が吸湿し、へたってしまう可能性がありますので、
湿気のある洗面所や、冬の窓辺などは、避けていただきたいです。
(へたってしまっても修理は可能ですので、お気軽にご連絡ください^^。)
 
 
 
このように、普通のテディベアとは、素材、制作方法、仕上がりが異なりますが、
編み物独特の表面感、毛糸ならではのぬくもりをお伝えできれば、と思っています・・*
 
 
 

 
 
おしまいに、番外編として、
毛足の長いベアの、毛の出し方をご紹介します。
2012年8月掲載の「毛が伸びる?!(毛糸のテディベアのお話(1))」以降
ご質問もいただきました。 こんなふうにしています。
 

編む際に入り込んだ毛糸は、おおまかにはブラシでかき出しますが、
やり過ぎると表面感を損なってしまいますので、編み物用のとじ針でひっかけて出します。
時間はかかりますが、仕上がりのきれいさが違いますし、
シュっと糸が出てくる感じも楽しいので、つい、夢中になってしまいます^^。
 
 
 

 
 
Polaris のベアたちは、まだ年数の浅い、毛糸製のテディベアです。
疑問点などありましたら、お気軽にお問合せいただけましたら嬉しいです。
 
みなさまに安心して、おそばに置いていただけるよう、
これからも時々、ベアたちのことをご説明させていただきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
いいにおいだな~*


 「クリスマスのこれ、2つめだね?」
 「すぐ飲んじゃったの^^* 
  ・・レオも飲む?」
 
 「ぼく、ぶどうジュースがいいな~♪」

 
*詳しくは、このシリーズにて^^*
*「クリスマスのお楽しみ」もご覧ください*
 
 
 
 
 

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雪降るベア    ≫≫

 
 
 
 
 

毛が伸びる?!(毛糸のテディベアのお話 1)

 
 
実は、Polaris のベアたちは、ときどき、毛が伸びます。
 
・・とは、夏向けのお話ではなくて^^;
本日は「毛糸のテディベア」の特徴についてのご説明です。
 
 
生地を裁断し、縫って作るテディベアは、通常
毛のある面と、毛のない面があります。
一方、Polaris の、かぎ針で毛糸を編んで作るテディベアは、
内側と外側の両面に 毛が出ている状態で、生地が編み上がります。
 
これは、縫って作られるテディベアと、毛糸のテディベアとの、
大きな違いの1つです。
 
 

こちらは、レオニードの制作途中の写真です。
生地(編地)の両面に毛が出ています。
 
 
 
編地には、伸縮性があるため、ベアの完成後も、
抱っこやポーズをとっている間に、わずかですが編み目が動きます。
それで、内側におさまっていた毛が出てくることがあります。
そしてある日、「あ、伸びたね」と、なります*
レオニードの場合、ほぼ半年の周期で、散髪時期がきます。
 
どんな状態で伸びてくるかの例を、下の3枚の写真でご説明します。
 
 
 
①顔まわりは、の周辺や鼻まわりに出ています。

 
目のまわりも、生地が動きやすいです。

(片目だとちょっとコワいですね~)
 
③体全体は、写真のように、脇腹にぴょこっと毛が出たりします。
 目立つ場合は、見つけ次第カットしていますが、
 自然でいい感じ・・*と思えるときは、そのままにしています^^。

 
 
毛足が短いタイプは、出てきたとしても、
表面の毛以上の長さになることが少ないため目立たず、処理が必要ないこともあります。
 
また、ループ、スラブ等の、変わり毛糸を使用したタイプは、
毛はほぼ伸びませんが、例えば、爪などに引っかかって、
内側からではなく、表面の毛のうちの数本が飛び出ることがあります。
こちらも、先端を少しカットします。
 
ただ、カットする場合は、できるだけ小さい細いハサミで
該当する部分のみをそっと切るようにします。
編地を切ってしまうと、ほつれてしまうからです。
 
 
 
Polaris では、ご購入価格に
*軽度の補修代(ほつれ、すれ、部分的な変形等をさします。重度とは、頭部取り替え、
 ジョイントやパーツの交換のことです。詳細はお問い合わせ下さい^^)
*メンテナンス代(カットなど表面を整えることです)
が含まれています。
送料はご負担いただいておりますが、ベアの状態で気になることがありましたら、
いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。
チャリティーラッフルのベアについても、同様のご対応をさせていただいています。
 
 
 
本日、レオニードの散髪をしました。
毛が飛び散るので、いつも、風呂場の乾いたふたの上で切り、
掃除機で飛び散った毛を吸い取ってから、取りきれない分をシャワーで流しています。
 
すっきりしたレオの姿は、なんだか気持ち良さそうで、
「良いことをしたな~」という気分になれました*^^*
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 

 「どうしたの? つらいの?」
 「・・いえ、考えごとをしています」

こぐまちゃん・ベア
 
 
 
 
 

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ジュエル×etoffe のベア    ≫≫

 
 
 
 
 

「毛糸のテディベア」のこと

 
 
毛糸で、テディベアが作れるかもしれない - 。
 
 
ある秋の日、いつものようにあみねこを完成させて、棚に飾ったとき、
ふと、そんな考えが浮かんだのです。

私は、裁縫の曲線縫いが苦手で、テディベアの作り手には なりたくても無理、と
あきらめていたのですが、その日、並んだあみねこたちに、
ふいに テディベアのイメージが重なったのでした。
 
 
そういえば、この頃は、自分でアレンジもしているし、
目数段数の組み合わせとシルエットのイメージも、なんとなく繋げられる・・ - 。
 
「まずは、好きなように作ってみようかな・・。」
その日から、オリジナルのウサギとクマを作り始めました。
 
 
 
最初に作ったのが、こちらのふたりです。
 

 
ジョイントを使っていませんし、綿詰めも少なく、くったりしています。
でも、できたときはとっても嬉しくて、幸せな気分になりました。
 
 
毛糸は、基本的にウエアや小物を前提に作られているので、
伸びが大きかったり編み目が目立ち過ぎたり、とベアには向かない毛糸があることや、
かぎ針の号数を見直す必要があることに気づきました。

また、編んで作るテディベアの本もありませんので、
はじめの頃は、作っては問題発見という、試行錯誤の繰り返しでした。
 
でも、毛糸とはつくづく懐が深く、自由度の高いもので
少しずつ、自分の好きな形のベアが作れるようになってきました。
 
 
 
シュンが「設計図」を書いてくれたこともあります。
 

 
写真は、星をつけて、とか、白目を作って、とか こまごまと指定したもの、
頭を大きく体を小さくした形、そして、好きな目鼻の配置バランス、です。
 
星はその後、ブランド名「Polaris(ポラリス)」のもとになりました。
またシュン自身、これをもとに「くま☆ネコくん」を作っています。
 
 
 
テディベアの本にも、お世話になっています。

 
横から見た形や、手足の形、綿詰めの仕方、
毛流れや向いている道具など、とても勉強になります。
またどれも、見ているだけでもほっとする、楽しくなるような、素敵なベアばかりです。
今は売っていない本でも、中古できれいな状態のものが手に入るので、
廃版本を扱う業者さんに入荷待ち登録しているものも、いくつかあります。
 
 
 
これらの本で知った、テディベア用の道具に編み物用の道具を加えたものを、
私のベア作りセットにして、大きめの裁縫箱にしまっています。
 

 
 
 
これからもずっと、毛糸のテディベアを作り続けていきたいです。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
そういうことでした^^*
 

 「ボク、先週まで
  おひるね枕だったんですよ♪」
 
 「え! じゃあきみは、
  毛糸でできているの?!」

 
 
アナタも、ですよ^^*
 
 
 
 
 

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teddyのベア    ≫≫

 
 
 
 
 

編み物をしながら

 
 

 
 
 台風前に避難させた、
 庭のアナベル。
 育てやすい木です。

 
 
 
ベアを作るのは、たいてい、ひとりの時間です。

朝の家事を終えて、コーヒーを飲んでから、
リビングの陽当たりの良いスペースに毛糸を並べ、まず 編み始めます。
パーツや、表面感確認のための試し編みなど、思いつくものから取りかかります。
私にとっての、ウォーミングアップです。

そうして、イメージが出来てくると、
パーツをつないだり、微調整をしたり、の細かい作業に入ります。
作りながら比較もするため、たいてい、並行して何体も作っています。



ウォーミングアップの時間に欠かせないのが
NHKの「 クローズアップ現代」です。
録画したものを流しながら、編んでいます。
もう10年以上、ほぼ全部の回を観ているので、
キャスターの国谷裕子さんがお休みの回は、さびしいほどです^^。

社会、政治・経済、トレンド情勢から、毎回1つのテーマを取り上げて、
分かりやすく解説してくれます。
必要な部分にはちゃんと切り込みながら、
対象に入り込み過ぎないスタンスに 信頼が持てますし、
国谷さんの語り口も、心地良いのです。


観終わると、次は音楽をかけます。
よく聴くのは、子供の頃から大好きな坂本龍一さん。
ほかには2年ほど前から、中田ヤスタカさんのcapsuleやPerfumeなど。



坂本さんは主に、「sweet revenge」や「SMOOCHY」。
色々な曲調のものが入っていて、
捉われすぎないところがちょうどよく、定番です。

中田さんは、capsuleの「FLASH BEST」。
ボーカルのこしじまとしこさんの声が好きです。

Perfumeのときは、ツアーのDVDをつけたままにします。
きれいでかわいくて、ダンスも独特で素敵です。
簡単そうに見えて、真似できないのだと、
何かで読んだことがあります。



編むところ以外、特に表情を作る作業は、音を消すほうが はかどるので、
しーんとした中で作業することが多いです。


いつも、あっというまに過ぎていきますが、
楽しくて幸せな時間です。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
夏にむかって。
 

 「カゼ・・?」
 「台風が来ると、ひいちゃうんだよ。
  シュンもぼくも。」


 「それは、筋トレだな。」
 「だよね*」
 
 
 
 
 

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