元の世界へ (P☆snapshots 194)

 
 

 
それじゃ、 ぼく、行くね。
竹くん、本当にありがとう。
 
 
 

 
お礼を言うのは ぼくのほうだ。
今まで ありがとう、レオニード。
 
 
 

 
リリさんとユリちゃんにも、お伝えしてね。
うん。『毛糸の家』のみんなに よろしく。
 
 
 
 
 
旅立ちにふさわしい、美しい空だ。
良かった・・。
 

 
いつも 明るい太陽でいてくれた、レオニード。
どうか、望む道を生きて欲しい。
 
きみのどんな選択も、ぼくは応援するよ。
 
 
 
 

 
もう大丈夫だね。 ・・ユリ。
 
 
思いが響き合うとき、世界は変わる。
いつかまた ぼくたちは みんなで、
竹の林の上の、美しい満月を眺めるだろう。
 
 
 
 
 

 
・・そう。 ぼくは、さびしかったんだ。
ぼくであり続けることが。
 
 
 

 
そして、自分から、そのさびしさに 縛られていたんだ・・。
 
 
 

 
やっと、分かったよ。
 
 
 

 
それでも ぼくには、大切なんだ。
ぼくで あり続けることが。
 
 
 
 
 
・・ああ。
 

 
そうか。ポラリスの七色のユリと、同じなんだね・・・。
 
 
 
 
ただいま、『毛糸の家』。
ぼくは、帰ってきたよ。
 
 
 
 
 
 

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