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最近のことなど

 
 
7月に入り、東京は梅雨空の毎日になりました。
我が家は リビングが すっかり『夏のおまつり』モードです^^♪
一角をおまつり専用スペースにして、毎日少しずつ準備を進めています。
わくわくするしながら待つこの期間が、いつも とても好きです*
あと2週間。 待ち遠しいです・・!
 
 
ブログでは先日、6月20日(土)から24日(水)にかけて『ポラリスの物語』を、
その後25日(木)と26日(金)に『P☆snapshots』を、
翌27日(土)にコンベンションのお知らせを 更新しました。
8日間続けての更新は今回が初めてで、最後の記事が書き終わったときには
「あ、今頭の中が空になった・・」という、嬉しい充実感がありました^^*
お読み下さってありがとうございました。
物語はまだ、大きく動き始める入り口に立ったところですが、
新しいベアたちの登場を待ちながら、少しずつ進めていきたいと思います。
これからも どうぞよろしくお願いします。
 
 
 
***  ***  ***
 
 
そういうわけで、久しぶりに家にいる時間が長かったので、
ローズマリー(先月ご紹介したものです)の飲み物を、色々と試してみました。
 
ハーブの効能については、まだ明らかでない部分も多いものの、
香りですっきり リフレッシュできるところが、好きです。
エスビー食品のHPによると、
ローズマリーには抗酸化作用がある、という研究結果もあるそうです・・*
こちらの下の方です。フードファディズムにもきちんと言及されています。)
好評だった2つをご紹介します。
 
*ビネガー・ソーダ*

上の写真は、ローズマリーの枝(木質化していない部分)を酢につけたものです。
数日置くと、まろやかで甘みを感じる酢になります。
これに、レモン果汁、オリゴシロップを入れてかき混ぜ、
炭酸水を注いで出来上がりです。
 
シュンはここに、ゆるく固めてクラッシュした寒天を入れたい、と言いますし、
暑い時期には、タッパーにスライスレモンと入れて凍らせても楽しめそうです。
 
 
*ハーブティー*

ステンレスポットにローズマリーの枝(上と同じく柔らかい部分)を入れ、
熱湯を注いで5分ほど置きます。
別に、ペパーミントティーを(こちらはポンパドールのもの)を作ります。
カップにオリゴシロップを入れ、2つを好みの割合で注いでかき混ぜて出来上がりです。
 
カモミール、ローズヒップ等のハーブティーとのミックスも試しましたが、
松やにのような匂いが強くなってしまいます。ペパーミントが一番合いました。
 
 
ローズマリーにくせがあるので、はちみつよりもオリゴシロップが合う気がします。
蒸し暑いときには、ビネガー・ソーダ、肌寒いときにはハーブティー、と
分けて飲むのもまた楽しいです^^*
 
他のハーブや、複数を入れたりしても また違った味わいを楽しめそうなので、
色々試してみたいと思っています。
 
 
 
***  ***  ***
 
 
5月13日に終了した『村上さんのところ』を読んで、
(5月にこちらでご紹介しています)
私は、子供のころに こういうお悩み相談のようなやり取りが好きで、
よく、新聞や父の買ってきた雑誌で 探しては読んでいたことを思い出しました。
それでまた読みたくなり、探しました。
 

河合隼雄さんの『Q&A こころの子育て』と 
上野千鶴子さんの『身の下相談にお答えします』です。
 
上野さんの本は、朝日新聞土曜版に掲載されたものなのだそうですが、
題名の点で、購入には少々気合いがいりました・・^^;
実際には、そういう内容は全体の6~7分の1程度だったのですが、
今はこういうことも新聞紙面に赤裸々に掲載されるのだなぁ・・と、
そのことも興味深いです。上野さんの文章だからでもあるのでしょう。
堂々と語るのは難しいですが 大切なことなので、
質問されたかたも上野さんも 勇気があってすごいと思います。
 
今回は、母が子に及ぼす影響の大きさ、
無意識のうちにも支配してしまうということと、
がんばること、耐えることの善し悪しについて 特に考えました。
多面的な視点を身につけていきたいと思いました。
 
 
心のこと、心の傷のこと、互いに及ぼし合う影響のことを、
もっといろいろと知りたいと思います。
おすすめのお悩み相談本や対談本がありましたら、
お会いしたときに教えていただけましたら嬉しいです。
よろしくお願いします・・*
 
 
 
 
 

 

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ローズマリー

 
 
関東は今週、梅雨入りしました。
今年は早くから夏の気温になったので、もしやと思いましたが、
律儀にやってくるものなのですね。 面白いです^^*
 
 
暑さと雨のおかげか、ローズマリーがとっても元気で、
新芽もたくさん出てきました・・!
 

 
 
自転車とダストボックス置き場の目隠しのために、
植物で緑の生垣を作ろう・・* と思い立ったのは3年前。
北側の、昼前から陰るこの場所に合うものを探したところ、
年数はかかるけれど、ローズマリーが良いらしいと知りました。
 
ローズマリーは、
丈夫で、暑さ寒さに強い、育てやすいハーブの木です。
夏前には蒸れ対策に、冬前には日光を通すために剪定をしますが、
それ以外は特に手入れの必要がなく、放っておいても育ってくれます。
乾燥が好きで、土を選ばず、半日日陰でもOKなのです。
 
そこで、15×200(cm)のスペースに、20cm弱の株を5つ植えました。
 
 
 

 
上は2014年2月(1年4ヶ月前)の様子です。
一重のスヌード・考』でご紹介した雪だるまの隣に写っていたものです。
当時は、痩せて色も悪かったので、日当たりのせいかと心配していたのですが、
1年前、昨年の梅雨の頃になって、突然元気に成長を始めました。
 
ただ、自由に任せていたら、秋にはヘビの山みたいになってしまったので^^;
冬前の剪定時に思い切ってカットし、枝どうしを結んで形を整えました。
 
 
 
そして今年ついに、大部分が上に向かって新芽を伸ばしてくれたのです・・*
まだ揃っていなくて隙間も多いですが、高さも100cmほどになりました。
 

厚みも課題です。明日また少し剪定します。
 
 
これからも、剪定を重ねながらゆっくりと成長を待って、
数年後には、120cmくらいの きれいな生垣に育つといいな、と
思っています。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 

先日ご紹介した本のうち2冊を読みました。
 
三浦しをん『舟を編む』
題名と後ろの説明から、静かなしっとりとした物語を想像していたのですが、
ライトでポップで、文章がちょっと私の呼吸と合いませんでした・・(><。
漫画のような画像を頭に思い浮かべながら、テンポ良く読んでいくタイプの
お話かもしれないと思いました。
 
村上春樹インタビュー集『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』
インタビューは苦手だと、以前どこかで読んだことがあるので、
見つけられたときは、とっても嬉しかったです。
ご自身のこれまでのこと、創作に必要なことなどが丁寧に語られていて、
読みごたえがありました。
 
 
本との出会いも、色々あって面白いですね^^☆
雨が多くなる前に、また本屋さんめぐりをしようと思います。
 
 
 
 

 

≪≪   ぶどう色のベア  

 

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歯のメンテナンス

 
 
私の目標は、100歳を超えて 長生きすることです。
 
そのために、食事と睡眠時間には 気を使っています。
運動も、自転車は 大学時代にMTBのフォルムに一目ぼれして以来好きですが、
毎日乗っているのは体のためでもあります。
健康は丈夫な足から、だと思います。
世の中の移り変わりを できる限り見続けたいのです^^*
 
 
ただ、歯のメンテナンスだけは どうしてもダメで、
あの音と振動、そして 何が起こっているか、自分には全く見えない恐怖に
耐えられません・・(><。。
この10年ほどは、育児で忙しいことなどを理由にして、
「長生きすれば、進歩した治療法で取り返せるはず・・!」と
半分開き直って、過ごしてきました。
 
しかし1年半前、歯が浮いたような感覚が取れないので 調べてみると、
実は、痛みの感覚が麻痺している可能性があることや、
放っておくと 他の重い病気を誘発する可能性がある、など
考えもつかなかった心配点があることが分かりました。
そして「8020運動」や「予防歯科」が奨励されているように、
最悪状態から回復させることは、ほぼ不可能であることも・・。
 
確かに、長生きできたとしても
好きなもの、おいしいものが食べられないのでは、価値が半減してしまいます。
きちんと取り組むしかない、と覚悟を決めました。
 
 
歯科は、シュンの学校医の先生にお世話になることにしました。
治療計画も、説明も分かりやすく、費用も基本的に保険適用なので納得がいき、
毎回最初に説明があるので、進捗が把握できる安心感もありました。
痛いのが苦手なので、全部麻酔にしてもらうよう、お願いしました。
 
特に大きな治療は、歯が浮いたようになる原因の部分で、数か月かかりました。
昔々の治療のミスで、右奥歯の、歯を抜いた後の部分に膿がたまり続け、
一部が組織化して神経を侵していたのです。
他にも、虫歯と初期虫歯を計5か所ほど、それから、
ずっと嫌だった銀歯と銀の詰め物を、白く直してもらいました。
 
そして、昨日ついに「次回で治療は終了します」と言われました・・!
(偶然ですが、ムシバの日の翌日です♪)
 
重い腰を上げてから、約1年半。
途中、家族の病気等で休止期間を挟みながらではありますが、
暑い日も寒い日も、雨の日も、毎週1回通い続け、
怖いのをガマンして がんばりました*
 
 
「これで全く問題のない歯になるんだ・・」と思うと、
すっきりさっぱり、肩こりも軽減された気がして嬉しいです^^。
 
これからも、きちんと定期検診に行って、
丈夫な歯とともに、元気な100歳超えを目指します~*
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
読みたい、と思う本に出会えると、
嬉しくて、わくわくしますね・・^^*
 

 
『世界から猫が消えたなら』は、
シュンが学校の朝読書に持っていきました。
同じ本を読む機会が増えてきて、嬉しいです。
 
 
 
 
 

 

≪≪   夏が来た*ベア  

 

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混沌を抱えていく

 
 
実は、レオニードの登場によって開かれた扉の先には、
Polaris の世界を編む幸せと、同時に ある事件が待っていて、
巻き込まれた私は文字通り、
正反対の2つの世界を生きることになりました。
 
 
早く解決して楽になりたいと 強く願って行動しても、
たくさんのかたが力を貸して下さっても、
試行錯誤の日々は混沌としていて、解決には結びつかず、
気が遠くなりそうな息苦しさを、
ベアの世界に浸ることで癒す日々が続きました。
 
 
いつまで続くのか、どうすれば自由になれるのか・・。
不安定さに、いよいよ耐えきれないと思ったとき、
ふと、夢中で作ってきたベアたちの姿を見て、愛しくてたまらなくなり、
気づきました。
 
それでも、「愛しい、大好き」と思えるベアを、私は形にできている・・。
 
そして、厳しくて苦しいと思ってきた現実を振り返ってみると、
シュンが元気に成長していることや、心を開いて話せる人たちとの出会い、など
確かな、たくさんの幸せで、満ちてもいるのでした。
 
「混沌に慣れよう、抱えたまま生きていこう。」 
そう決めました。
 
 
それでも、「早く・・」と祈るような思いにとらわれることはあります。
そんなときは、本当に必要な、大切なものはきっと、
時間をかけないと手に入らないのだ、と考えることにしています。
 
 
 
未来を信じる気持ちと混沌を、ともに抱えて
強くあり続けたいと思っています。
 
 
 
 

いちばん辛いときに、来てくれたカイト・ベア
いつか、彼のことも守れるようになりたいです。
 
 
 
 
*2週に渡って、制作の思いを書かせていただきました。
 Polaris の世界は、私の日々の生活と繋がっているので、
 事情により少ししか書けないですが、いつかお話ししたいと思っていました。
 読んで下さいまして、ありがとうございました。
 
 
 
 
 

 

≪≪   グリーン・キャンディー*ベア  

 

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P☆snapshots 130    ≫≫

 
 
 
 
 

ありがとうございました*

 
 
2012年5月にブログを開設してから、
前回の「CLOWN・ベア」のご紹介記事で ちょうど3年が経過しました。
お越し下さるみなさまのおかげです。ありがとうございました*
 
 
3年前の今日、5月16日は、
レオニードが初めて登場した回(「ご紹介します」)です。
表情も、まだ硬かったのですね^^* 懐かしいです。
 
彼が名前をもらった レオニード・ユスーポフ候は、
『オルフェウスの窓』に登場する、冷徹な軍人ですが、
実は 人の心の弱い部分にこそ強く惹かれ、守るように深く愛する人でした。
自分の信じるところを貫く生きかたも含めて、私の理想の人です。
 
 
 
レオが完成したとき、
まだ小さかったシュンの顔と 偶然同じくらいの大きさだったことに驚き、
分身みたい・・! と感動したことを 覚えています。
 
やっぱりおしゃべりなことや、Polaris の重要人物らしいことも、
その後 少しずつ分かっていくのですが^^*
今思えば彼の登場は、私にとって、大きな扉が開いた瞬間でもありました。
 
 
静かに暮らしていくこと。
空や木や花を見て、光と風を感じること。
人と会ったり、本を読んだり、音楽を聴いたりすること。
愛しいと感じるその全てと制作は、いつでも深く繋がっていて、
たくさんの 意味と答えと希望が行き来しています。
 
毛糸のテディベアを制作し、ブログを書くことで、
その大切さ、かけがえのなさに気づくことができました。
 
 
 
いつも応援してくださいまして、本当にありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。
 
 
 

        記念日なので大きめです^^* 少しお兄さんっぽくなりました。
 
 
 
 

 

≪≪   CLOWN・ベア  

 

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進化する学生服

 
 
シュンの中学校の制服は、詰め襟の学生服です。
男の子らしい雰囲気で 好きです*
 
 
繊維メーカーで働いていた頃、私のいた部署では
一般スポーツ向けのジャージやユニフォーム用途の他に
学校体操服用途の生地も販売していました。
私がお世話になったお客さんには『トンボ学生服』で有名な会社もあり、
学生服は当時、身近な存在でした。
 
学生服業界は、ほとんどの製品の販売が3~4月に集中するため、
そこへ向けて前年5月から製造を始め、在庫をどんどん備蓄していく
独特の生産、販売形態をとっています。
毎年の販売数に激しい変動がなく、売上は比較的安定しているのですが、
活発に動く子供たちが乱暴に扱っても、洗濯を繰り返しても劣化しにくい、
「丈夫で長持ち」な品質を求められる、という点で、
非常に厳しい、難しい業界でもあります。
 
当時は、体操服では、女子のブルマがハーフパンツに変わっていき、
学生服では、ハウスケアのしやすさが追求されていました。
 
 
今回、十数年ぶりに生地を見られるのが楽しみで、
届いたときは、シュン以上に私が浮かれていたかもしれません^^*
細部まで、色々と確認しました。
 
ジャージは、編み目が更に細かくなり、より布帛に近づいている印象です。
強度を追求した結果だと思いました。またデザイン面でも、
手間のかかる切り替えを多く使って、スタイル良く見せる工夫がされていました。
 
学生服は、カラーの部分が柔らかく、肌触りも良くなっていました。
そして、混率がウール&合繊各50%なのですが、
(ウールと合繊は染まりかたが違います)深く染められていて、
質感がとても良いのです。しかも 丸洗いOKで型崩れもしません。
その上、縫製の工夫で 身長の伸びにも対応しています。
「みなさん、3年間買い替えされませんよ。」と勧められて、
160cmのシュンに175cmまで対応するサイズを選んだのですが、
アジャスト機能があり、今もすっきり着られるのです。
 
お客さんはどの会社も、着心地や見た目の良さ、
品質の向上を目指して改良を重ねることで、競い合っていたのですが、
その文化が今も続いていることが感じられて、素晴らしいな、と思いました*
 
 
前のボタンは、簡単に取り外しができます。
右の黒ボタンをひっかけることで、裏から金ボタンを固定します。

 
 
腰の後ろ部分の調整案内です。
濃紺の色糸をほどくと、3cmウエストを伸ばせます。
肩と裾、袖口も、同様に処理されています。

 
濃色は日光で褪せるので室内干しにしています。
アイロンなしでも、しわになりません。

 
 
 
最初の頃は、ボタンがうまく留められない、
ベルトの穴を通し忘れる、など 出掛けるまでがひと苦労で^^;
まるで装置のようだと思いながら 手伝っていたのですが、
ゴールデンウィークが終わったら、
自然と ひとりで着られるようになっていました。
習慣は大きい、と感じました。
 
3年間、丈夫な学生服とともに、
シュンにも元気でいてほしいな、と思います。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
腕時計は、校則で許可されているので、
入学祝に贈りました。

 
男の子には『G-SHOCK』を、と思っていました。
「スピード」の海外モデルで『G-SHOCK』の中では手頃なのですが、
中学生には高価なので、長く大切に使うように話しています。
 
 
 
 
 
 

 

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P☆snapshots 128    ≫≫

 
 
 
 
 

「村上さんのところ」と
   村上春樹さんのこと

 
 
村上春樹さんが、読者からの質問に答えるサイト
村上さんのところ』が、
5月13日(水)14時までの期間限定で公開されています。
(質問は1月末締切、回答は4月末終了です。)
村上さんの、穏やかな 愛ある回答を、
毎日少しずつ、楽しみに読ませてもらっています*
 
 
実は私は、村上春樹さんの文章は好きですが、小説は読めません。
学生時代に『ノルウェイの森』を読んで、
その すりガラスで隔てられたような虚無感は受け入れられない・・と感じたのです。
みんながとてもいいというので、どこかに入り込めるところがないかと
『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も
読んでみましたが、無理でした。
 
それからも、気持ちの奥で気になり続けていて、
20代の終わりに もう一度『ノルウェイの森』を読み返したのですが、
感じかたは変わりませんでした。
 
たぶん、主人公の人との関わりかたが、苦しかったのだと思います。
 
私は、人との深いかかわりを求めてしまう自分が、
そのままでは 時代の雰囲気、周りの空気と合わないことは分かっていて、
出さないようにして、なんとかうまくやっていたつもりでした。
でも、あの 社会現象になるほどの受け入れられかた・・。
かすかに求めることも 無理な願いなのかと感じて
息苦しくなってしまったのだと思います。
 
 
でも、小説以外はとても好きです。
優しい文体に合う温かいまなざしが途切れる心配がないからです。
(小説は、最後にふっと消えてしまいますよね。)
本来の村上さんはこっちの人なのかな、とか、
小説で重苦しいところを出し切っているからなのかな、とか
色々なことを考えながら、その時どきに惹かれたものを読んできました。
 
 
そして1年ほど前、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』でやっと、
探していた答えの 手掛かりに触れたような気がしました。
 

平成8年、20年近く前の刊行です。
 
コミットメント(関わり)とデタッチメント(関わりのなさ)に触れた章で
デタッチメントからストーリー・テリングへ、そしてコミットメントへと
段階的に移ってきたのだと書かれているのです。
そして、下のようにも 書かれています。
 
「コミットメントというのは何かというと、
人と人との関わり合いだと思うのだけれど、これまでにあるような、
『あなたの言っていることはわかるわかる、じゃ、手をつなごう』というのではなくて、
『井戸』を掘って掘って掘っていくと、そこでまったくつながるはずのない壁を越えてつながる、
というコミットメントのありように、ぼくは非常に惹かれたのだと思うのです。(84ページ)
 
関わりのなさ、は、関わりの否定ではなかったのでした。
そして、受け入れられないながらも 気になり続けてきた理由が
少し分かったような気がしました。
 
 
ただ、理解を深めようとすると まだ障害があります。
『ねじまき鳥クロニクル』です。
本によると、ここに井戸を掘る話があるそうで、
そのことがコミットメントについての理解にも繋がっていくようなのですが
私は残酷な描写が本当に苦手で、
必然性があるといわれても、全く受けつけないのです・・。
 
そういうわけで、
「読めるようになる日」の実現は難しい気がするのですが、
小説の周辺をぐるぐる回りながら、考えを深めていくような、
そんな関わりかたもあっていいのかもしれない、とも 今は思っています。
 
 
 
長い時間を、自分の全てをかけて、深く掘り下げていくような関わり。
私はずっとさびしくて、そういうことを求めて生きてきたけれど、
この先もやっぱり、そうして生きていこうと思います。
 
 
村上春樹さんと同じ時代に生きていられて幸せだな、と思います。
 
 
 
 
 

 

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深い森の奥から (P☆snapshots 127)    ≫≫

 
 
 
 
 

ジンジャーシロップ

 
 
新しょうがを見つけたので、
夏以来久しぶりに、ジンジャーシロップを作りました^^*
 
 
レシピは、去年から『ほぼ日』の『しょうがのお勉強。』 の
「レシピVer.2」を参考にさせてもらっています。
 
2年前の記事の頃は、煮出していましたが、
こちらのレシピで作ってみたところ、しょうがの辛味が強く出るといって
シュンが大好きになったのです。
 
 
新しょうがは、皮をむくところがあまりなくて
下処理が簡単なので、おすすめです。
また我が家では「しょうがの味だけ」というのが定番なので、
スパイスもレモンも入れなくていいところも 楽ちんなのです~^^。
 

 
スライスして砂糖をふり、冷蔵庫で一晩寝かせると、
翌朝には、しょうがから水分が出て、しなっとなります。
ここに水を足して、あとは 煮るだけです。
今朝は、サッポロの「おいしい炭酸水」でジンジャーエールにしました。
 

 
炭酸がとても強くて、きりっと締まって、大正解!
ばっちり目が覚めました~^^♪
 
 
色々な種類の炭酸水を買ってきたので、しばらくは
きれいな新しょうがを探すのが 楽しみになりそうです*
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
立ち上げたら、
ちょうど 22分に変わったところで、
急いでカメラを取りに行きました。


 
 
虹の画面に浮かんだ数字。
お祝いされているようで 嬉しかったです・・*
 
 
 
 

 

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P☆snapshots 126    ≫≫

 
 
 
 
 

育てること 育てられること

 
 
日曜日、私たちが遭遇している ある問題について話していると、
突然、シュンが言いました。
「それ、お母さんの悪いところだと思う。」
 
悪いところ・・・?
そんなふうに批判されたのは初めてのことです。
詳しく話してほしいと頼むと、シュンは、こう言いました。
 
「お母さんは、ひどい対応をされても、いつも
向こうにも事情があるとか、相手も忙しいから、って言うじゃん?
だから、いつでもやられっぱなしで、全然やり返せない。
そうやって低く出ていって、どんどん下に見られていくのは、
お母さんの悪いところだよ。」
 
ちょうど他にも、似ているかもしれない状況を抱えて
苦しくなっていたところだったので、ぐさりときました。
でも不思議と、言い当てられたことで、救われた気もしました。
 
「そっか。・・美徳じゃないもんね。」
「うん。直したほうがいい。」
シュンはきっぱりと言いました。
 
確かに、受け入れたくても、思い合う心が見えないなら、
踏みとどまるべきなのです。
後で苦しさに押し潰されるなら それは悪い癖。
反省しました・・。
 
 
 
一方で 嬉しかったのは、
シュンが、見下したり 憐れんだりする口調ではなかったことです。
少し不安そうでしたが、誠実さも感じられました。
 
シュンには、愛情を丁寧に伝えるようには してきたつもりで、
それが少しずつシュンの中で、
愛情を出していくほうの力に変わってきたのなら、
嬉しいと思いました。
 
これから世界が広がっていく中で、
大切な人に、大切なときに、
恐れずに心を開けるようになってほしいです。
 
 
そして私の、自尊心をうまく育めていないと言われるところも、
悩みながらも、導き見守ろうとしていくことで、
少しずつ育てていけるのかもしれない、と思いました。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 

 
クリスマスにやってきた シュンのお気に入りです。
ムーンさん、といいます。
偶然ですが、カイトと同じ・・。
 
 
 
心が見える力も、育てることができたら・・。
本当は、どこまでも愛情を注げるなら、
それがいちばんだと思うのです・・。
 
 
 
 

 

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新しい始まり

 
シュンの中学校生活が始まりました。
 
私たちの住んでいる町は、近隣の小学校数校と
1つの中学校が 緩やかな一貫教育のように繋がっていて、
シュンの通う中学校は、小学校のすぐそばにあります。
1学年6クラス、230人の大きな学校です。
 
しかし、先輩ママから聞いてはいましたが、
小学校とは様子が全く違っていました。
入学式直後から細かい規則に沿った生活を当然のものとされ、
移行期間などの猶予があるだろうとのんびり構えていたら、
全然違い、厳しいのです。 びっくりしました。
 
私の通っていた高校には制服着用以外の規則がなく、
厳しかったのは中学の3年間だけだったため 考えがいかず、
寒いのでコートを着て行かせたら「禁止だって。」と脱ぎに戻ってきたり、
カッターシャツの下に用意した防寒着が横縞だったために注意を受けたり、
など、初日から2日続けて失敗してしまいました・・。
 
そして、思い出しました。
この 背筋のぴっとのびるような緊張感が、
これから、とても大切になるということを。
 
 
まもなくシュンたちは、難しい時期に入っていきます。
怒りや劣等感や失望を抱え込んだり、
圧倒的な暗い感情の力に飲み込まれ、溺れたりもしながら、
自分自身や外の世界と折り合いをつける方法を学んでいきます。
ともすれば、押し流されてしまいそうになる中で、
例え厳しい強制であっても、寄るべき規律は、助けになるのです。
戻って来るときの。
 
しばらくは規則表とにらめっこの日々になりそうですが^^;
私もしっかりついていかなくては、と思いました。
 
 
 
慣らし期間も1日だけで、
入学式の2日後から6時間授業になり、
今日は、月1回の土曜午前授業で学校参観日でした。
 
中学校の校舎は、空間の広さが 体感で小学校の倍ほどあります。
そのことにも圧倒されながら、
緊張して 教室のある4階まで上がっていくと、
見晴らしの良い明るい教室で、初めての英語の授業が始まっていました。
 
意外にも、子供たちは時折笑い声を上げたりしながら、
全員が楽しそうに授業に集中していました。
その後の「帰りの会」でも、担任の先生のお話の調子は終始穏やかでした。
 
ああ・・ と安心しました。
学校生活の様々な部分は厳しいものに変わっても、
大切な、根っこのようなところ、
- あたたかく見守られ、支えられて育っていくところは、
小学校時代と同じなのです。
 
私も、変わらずにいけばいいのかな、と思いました。
いつか厳しく対峙しなくてはならないときが来ても、
大切にしてきたやり方を がらっと変えるのではなく、
きっと 必要な変化を足していけば良いのです。
 
 
3年間、大変なこともたくさんあると思いますが、
気負い過ぎずにがんばろう、と思いました・・*
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
最初の1年間は通話のみですが、
シュン用に携帯電話を契約しました。
 

 
私の番号には、もともとシュンの誕生日の数字を選んで入れたのですが、
今回、シュンの番号にも偶然、私の誕生日の数字が入りました*
シュンの反応は「へえー、良かったね。」とあっさりしたものでしたが
私にとっては お守りみたいに大切なことなので^^*  
とっても嬉しいです。
 
 
 
 

 

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