きゆなはれるさんのこと

 
 
高校生のころ、図書館で見つけた 編み物の雑誌で、
外国人の作家さんが、こんなことを話されていました。
 
「ルールは あなたです。 好きなように編めば、それが正解なのよ。」
 
当時、編みたいときには まず本を探し、
思うものに出会えないと、窮屈に感じていた私にとって、
それはとても新鮮な視点で、編み物の奥深さ、広がりを感じられた言葉でした。
 
きゆなはれるさんは 私にとって、
そのことをずっと 体現されている作家さんです。
 
 
 
いちばん好きな一冊はこちらです。
1.jpg
 
ポケットティッシュケース、ルームシューズ、カバー、
ブランケット、バッグ など、かぎ針編みを楽しめる作品が載っています。
生活に合わせた、オリジナルの小物を編むためのヒントも 詰まっていて、
眺めるだけで、編みたい気持ちが湧いてきます。
 
 
 
大好きで、いちばんよく編んでいる作品はこちら、
みんなの、まきもの50」に載っているマフラーです。
ステッチニット、というのだそうです。
 
4.jpg
 
上の2つは、4年前に編んだものですが、
織物のように軽いので、この冬も活躍しました。
さすがに フリンジ部分がフェルト化してきましたので、
今年は、上の本のポケットティッシュケースの要領で、
ポーチにリメイクするつもりです。
 
 
 
そしてそして、こちらはずっと進行中の、残り毛糸のブランケット。
 
2.jpg
 
「残り糸もかぎ針1本で」(廃番のようです・・)の中で 紹介されている、
おばあちゃんが残り毛糸をつないで編んでくれた、というブランケットをまねて、
毎年この時季に、残った毛糸で編んでいます。
5年目の今年は、長さが85cmになりました。
 
毛糸の太さが さまざまなので、きれいな長方形には なっていませんが、
140cmまで編めたら、最後はまた残り毛糸で外周を補正して、
ブラウンのラメ毛糸で、ぐるっと囲んで仕上げたいと思っています。
 
私の、ベア以外の 編みもの記録にもなりそうなので、
色合わせは考えず、毎年時季をきめて、そのときに残っている毛糸を編んでいます。
不思議なことに、長さが増えるとともに、ばらばらな色、表面感も、
少しずつ調和してきた気がします。
何年かかるかな・・* と、考えるだけでも楽しいです。
 
 
 
毛糸のベアの制作方法を、あれこれ試しては 行き詰まっていたころ、
『つくることを楽しもう』と題された、きゆなさんの文章に出会いました。
それは、こんな言葉で結ばれています。
 
『ちょっといびつでも大丈夫。その優しい形がニットのいいところだから。
 大事なのはまずやってみること。 (「かぎ針1本あれば」より)
 
編み物の懐の深さを信じて、楽しんで制作を続けていけば、
毛糸でもきっと、テディベアが作れる。 そう思えて、元気が出ました。
 
 
最近は、単独での著書を出版されていないようですが、
また、あんなふうに温かい、素敵な作品集が読みたいな・・* とずっと心待ちにしている、
大好きな、あこがれの作家さんです。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
ココロは今も、おまつりのなか・・。
 
5.jpg

 
 
私もそうです^^* 楽しかったなぁ・・*
 
 
 
 
 

≪≪   ありがとうございました!
   (フェスティバル2014 のご報告)  

 

HOME

 

森のこ・ベア    ≫≫