「毛糸のテディベア」のこと
毛糸で、テディベアが作れるかもしれない - 。
ある秋の日、いつものようにあみねこを完成させて、棚に飾ったとき、
ふと、そんな考えが浮かんだのです。
私は、裁縫の曲線縫いが苦手で、テディベアの作り手には なりたくても無理、と
あきらめていたのですが、その日、並んだあみねこたちに、
ふいに テディベアのイメージが重なったのでした。
そういえば、この頃は、自分でアレンジもしているし、
目数段数の組み合わせとシルエットのイメージも、なんとなく繋げられる・・ - 。
「まずは、好きなように作ってみようかな・・。」
その日から、オリジナルのウサギとクマを作り始めました。
最初に作ったのが、こちらのふたりです。
ジョイントを使っていませんし、綿詰めも少なく、くったりしています。
でも、できたときはとっても嬉しくて、幸せな気分になりました。
毛糸は、基本的にウエアや小物を前提に作られているので、
伸びが大きかったり編み目が目立ち過ぎたり、とベアには向かない毛糸があることや、
かぎ針の号数を見直す必要があることに気づきました。
また、編んで作るテディベアの本もありませんので、
はじめの頃は、作っては問題発見という、試行錯誤の繰り返しでした。
でも、毛糸とはつくづく懐が深く、自由度の高いもので
少しずつ、自分の好きな形のベアが作れるようになってきました。
シュンが「設計図」を書いてくれたこともあります。
写真は、星をつけて、とか、白目を作って、とか こまごまと指定したもの、
頭を大きく体を小さくした形、そして、好きな目鼻の配置バランス、です。
星はその後、ブランド名「Polaris(ポラリス)」のもとになりました。
またシュン自身、これをもとに「くま☆ネコくん」を作っています。
テディベアの本にも、お世話になっています。
横から見た形や、手足の形、綿詰めの仕方、
毛流れや向いている道具など、とても勉強になります。
またどれも、見ているだけでもほっとする、楽しくなるような、素敵なベアばかりです。
今は売っていない本でも、中古できれいな状態のものが手に入るので、
廃版本を扱う業者さんに入荷待ち登録しているものも、いくつかあります。
これらの本で知った、テディベア用の道具に編み物用の道具を加えたものを、
私のベア作りセットにして、大きめの裁縫箱にしまっています。
これからもずっと、毛糸のテディベアを作り続けていきたいです。
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そういうことでした^^*
「ボク、先週まで
おひるね枕だったんですよ♪」
「え! じゃあきみは、
毛糸でできているの?!」
アナタも、ですよ^^*