パラレルワールド 
  (P☆snapshots 161)

 
 

 
 あ、バブルか^^;
 「GitHub だねっ☆」
 「あたり^^♪」


 
 
「シュンは最近、ずっと忙しいね。」
「中学も、2年目だからね。いろいろと。」
 
 
 



 
「忙しいの、イヤじゃない?」
「嫌なときもあるよ。 
 でも、避けていけるものじゃないしさ。仕方ないよね。」
 
 
 

 
 
 「作っちゃえばいいのに、
  忙しくない世界。」
 「そうだねぇ。
  ・・できたらいいけど。」

 
「ムリなの?」
「ムリでしょ^^;」
 
 
 
 
「この世界は、シュンが作ったんだと思ってたよ。」
 
 
「うん。 たしかに一部は「ぼく」が作った^^。」
 

 
 
 
 
 
 
 ・・・・・!!

 
 
 
 
 
 
「・・ねえ、バブル。『パラレルワールド』って知ってる?
 
 

 
 
 初めてぼくがそれを知ったのは、小学校低学年のとき。
 お母さんが教えてくれたんだ。
 
 それは、同じようでいてどこかが違う、
 「もうひとつの現実」とも呼ばれる世界で、
 小さい子供にだけ、その間を移動できる回路が開くらしい。
 非力な子供は、世界がそうやって守ってくれるんだって。
 
 それでぼくは、その力を借りつつ、違う力を加えたんだ。」
 
 
 
 

「そして ・・閉じたのか。
 シェルターにしたんだね・・・。」
 
 
 
「うん。 なにしろ ぼくたちは、本当にひどい、理不尽な目にあったからね。
 そのときのぼくにできることを、全部詰め込んだんだよ。
 もちろん、混乱させちゃダメだってことは分かっていて、
 だから侵入も波及も行われないよう、厳重に閉じたつもり。」
 
「それって、・・そこ、秘密じゃないの?!」
 
 
 

「・・にしては、単純すぎない?」
 
 

「・・そう、なんだ・・・・。」
 
 
 
 
「ただね、そのときは思いもしなかったんだけれど、
 ぼく、なんだか あっという間に大きくなっちゃってさ。
 

 
 
 そろそろ、きちんと向き合うべきって気がするんだよ。
 レオのチャレンジみたいにね・・。」
 
 
 
 
 
 


 「バブル、手伝おっか。
  でんぐり返しする?」
 
 「今日はしなくて だいじょうぶ。
  ありがと。」

 
 
「・・思ったんだけどさ。
 時間軸にまで拡張しても良かったんじゃない?
 破綻しないでしょ、『永遠の11歳』なんだから。」
 
「その部分は、できるだけ長くぼくを守りたいという、お母さんの願いだよ。
 ぼくは違う。
 永遠に守られ続けるなんて、自分の人生じゃない。
 そんなの気持ち悪いよ。」
 
 
 
「どうしていくの・・? これから。」
 
 
「そうだねぇ。 ・・まぁ、焦らずに考えるよ^^。」
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
- 見つけた。 ・・いや、
  そもそも『』なんて、かかっていなかったんだ。
 


 「シュンは・・?」
 「プログラミングのイベントよ。」
 
 「・・そっか。今日は土曜日か。」
 

 
 
 
シュンのいう「パラレルワールド」は 内側の世界でのこと、
つまり 自己防衛機能の一種だろう。
そのために眠っていた別の意識を覚醒させることを、
「移動」と呼んだんだ。
まだわからないことも多いけれど、たしかに単純に出来ている。
 
 
ただ・・ それならば、
どうやってカズキに連鎖させたのだろう。
 
思いの強さ? ・・まさか。
 
 
だけど・・・。
 
 
 
 
 
*これまでのお話*
 ・レオニードの珈琲のお話は、「P☆snapshots 105 前編」、「P☆snapshots 106 後編」です。
 ・『ポラリスの物語』はこちらです。
 ・バブルがシュンに疑問を持ったきっかけは、「空と海の・・ P☆snapshots 111」でした。
  他に、「ある雨の日 P☆snapshots 132」、「世界は変えられる P☆snapshots 146」、
  「P☆snapshots 145」、「fire wall P☆snapshots 154」と続いています。
 
 
 
 
 
 

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