『よりみちパン!セ』から

 
 
今年のお正月は、春のように暖かくて過ごしやすかったですね。
 
おかげで、スーパーの年末特売(3割引きでした☆)で買い込んだ
ハーゲンダッツのアイスクリームを 毎日のおやつにできて、
幸せいっぱいの、年のはじまりを迎えることができました^^♪
今年も、おいしいお菓子をいっぱい食べて、元気に過ごせそうです・・*
 

イチョウの間から、夕焼けがよく見えるようになりました。
 
 
 
 
冬休みに、『よりみちパン!セ』シリーズの本を読みました。
 
『よりみちパン!セ』は「学校でも家でも学べない いまを生きていくための知恵」を届けたいと
2004年に理論社から創刊された、中学生以上向けの教養書のシリーズで、
2011年に、前年民事再生法の適用を申請した同社を継いでイーストプレス社が復刊し、
現在は、64巻まで出版されています。
(イーストプレス社のページはこちらです→『よりみちパン!セ』)
 
それぞれの分野の第一線で活躍されているかたがたが、主に中学生に向けて
読みやすく分かりやすく書かれたこと、そして、分野も多岐に渡っていることから
社会についてのさまざまな視点、考えかたに触れられそうだと思いました。
 
 
私は数年前 大変な目にあって、人やお金や色々なものを失ったのですが、
振り返ってみると、乗り越えることができたのは 力になってくれる人に恵まれたからで、
自分自身は、40年生きたにも関わらず 情けないほど無力でした。
 
それで、学んでこなかった社会や人のことを、一度しっかり考え直したくて、
先入観にとらわれずに手にできるような本を探すうち、このシリーズに出会いました。
各巻末には、谷川俊太郎さんから著者への4つの質問とその答えも掲載されています。
気になるものを図書館で予約して、届いたものの中から、以下を読みました。
 
 
(読んだ順に)
1.「みんなのなやみ」 重松清 著
2.「バカなおとなにならない脳」 養老孟司 著
3.増補「ザ・ママの研究」 信田さよ子 著
4.「コドモであり続けるためのスキル」 貴戸理恵 著
5.「この世でいちばん大事な「カネ」の話」 西原理恵子 著
 

 
どれも、読みやすいのですが内容も深いです。
 
1.「みんなのなやみ」
 「がんばる」意味、いじめについて、親や先生や友だちとの関係、将来のことなど、
 どこまでも子供に寄り添って考え抜いた答えが提示されています。
 悩んで苦しんでいいのだと、そして、悩みとの付き合いかたも教えてもらいました。
 「Ⅱ」もあります。
 
2.「バカなおとなにならない脳」
 養老さんのあの語り口のまま、平易に読みやすく書かれています。
 五感で触れる「現実」 から遠ざかった今の社会が子供たちの心をもろくしているのだと、
 それは大人のせいであり、大人がなんとかしなくてはならないということ、
 そして、「生き物である人間」という視点の大切さを繰り返し説いています。
 
3.増補「ザ・ママの研究」
 母親という存在のかけがえのなさゆえに苦しむ 多くの娘たちのカウンセリングの経験から、
 母親に好奇心を持ちながらも距離をとることが大切であること、そして、母親のタイプ別の
 「傾向と対策」を教えています。
 確かに母親は、「子のためを思って」さえいれば、やり方は不問とされているところがあり、
 そこに潜む支配や依存の、子への悪影響の可能性を、あまり問題視されることはありません。
 その現実を示した上で、だからこそ、投げかけられる言葉、定められたルールや罰則について、
 子供の側から冷静に考察することの必要性を説き、勧めています。
 付録として「ザ・パパも研究」も載っています。
  
4.「コドモであり続けるためのスキル」
 貴戸さんは、小学校のほとんどを不登校で過ごし、現在も自身の生きづらさと、
 生きづらさを抱える人たちに向き合い続けている、私よりも若い世代の社会学者です。
 最近、不登校や引きこもりの人が直面している問題として「発達障害」がよく取り上げられますが、
 学校へ「行けて」いる人を「健常」と呼ぶことのあやうさについて、考えさせられました。
 優劣でなく異質という理解、それぞれ違っていて当然という視点が広がって根付いていくよう、
 私も努力していかなくては、と思いました。
 
5.「この世でいちばん大事な「カネ」の話」
 予約が埋まっていて、年末ぎりぎりで順番が回ってきました。
 自身の育った環境と経験から、お金のことを、社会の暗い面を見据えて書いています。
  - 人って、生まれた環境を乗り越えることって、できると思う? -
 西原さんの本を読むといつも言葉にできない感情でいっぱいになるので、以下を抜粋します。
 「生きていくなら、お金を稼ぎましょう。
  どんなときでも、毎日、毎日、「自分のお店」を開けましょう。
  それはもう、わたしにとっては神さまを信じるのと同じ。
  毎日、毎日、働くことがわたしの「祈り」なのよ。
  どんなに煮詰まってつらいときでも、大好きな人に裏切られて落ち込んでるときでも、
  働いていれば、そのうちどうにか、出口って見えるものなんだよ。
  働くことが希望になる -。
  人は、みな、そうあってほしい。これはわたしの切なる願いでもある。 (おわりに)
 
 
他に小倉千加子さん、中村うさぎさん、みうらじゅんさん、平松洋子さん、などの著書もあります。
みうらさんの「正しい保健体育」(やはり「Ⅱ」もあり 人気のほどがうかがえます^^)は、
シュンの前では難しいので^^; こっそりとですが、読んでみたいと思います。
 
そして、こういう 心の深い部分に触れるような本を直接進めることは
踏み込み過ぎかもしれないので、シュンにはしませんが、
いつか苦しいとき、生きづらさを感じたときに、私が読んでいたことを思い出すなど、
どこかで助けになればいいな、と思っています。
 
 
 
読みながら、たくさんのことを考えて、(西原さんの本ではいっぱい泣いて)、
私は今年を、「人生の後半に向けて準備を始める年」にすることに決めました。
 
人生100年。まだまだこれからです^^*
50歳になったときに、笑顔で後半人生のスタートを切れるように、
ここから、一からの気持ちで、さまざまなことを学んでいきたいです。
 
 
 
いつも読んで下さってありがとうございます。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 
 
 
 

≪≪   今年もよろしくお願いします  

 

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