おでんのこと

 
 
シュンが突然、「おでん、嫌いなんだよね~」と言いました。
がーん‥。
 
私にとっておでんとは、
冬だけの特別な、大好きなメニューです。
甘く煮詰めた八丁味噌のたれとからしをつけて食べるのは、
冬のしんどさを吹き飛ばすほど おいしいですし、
会社勤めの頃、友人が連れて行ってくれた 大阪北新地のおでん専門店の、
だしのよくしみた大根と厚揚げと、
きれいにまとめられた細いしらたきを思い出すと、
すぐにも飛んで行きたい気持ちになります。
それなのに‥。
 
「煮方かな。それとも、味付け‥?」
 
返ってきた答えは、
「みんな似たような味になるから、飽きちゃうんだよ。」
と、いうものでした。 ‥なるほど。
 
でも、それでいて違いのある食感や 素材の味がするところが
おでんの良さだと、私は思うんですよね‥。
 
子供は苦手なのかなぁ、などと考えていたら、
シュンが「おでん 好きじゃない」で、検索し始めました。
すると、思った以上に『嫌い』という意見が出てきたのです。
 
理由は、
・白いごはんに合わない。
・味が薄い
・匂いが嫌い
・煮込むと同じ味になり、変化がない。
・練りもの(またはこんにゃく、大根)が嫌い。
などです。
においがつくからコンビニに入りたくない、や、
夕食がおでんだとがっかりする、という意見までありました。
 
「ね、やっぱり好きじゃない人も多いんだよ。」
お母さんはかわいそうだけどさ、とシュンが言いました。
冬になるとみんなが食べたくなるものだと思っていたのですが、
本当に人それぞれなのですね。驚きました。
 
 
さて、歓迎されないものは作りにくいですが、
といって、好きなものをあきらめることも 難しいものです。
考えた結果、
1.だしは、おでん味にしないで、濃いめの
  中華風だし、塩だし、味噌だしを交代で試してみる。
2.具は変えないけれど、大根だけは薄くする。
(シュンは厚いのが、苦手なのだそうです。)
3.作りすぎない。
と、変えることにしました。
 
各地には様々なだしの作りかたがありますし、
私は、味の染みた熱々の具をからしで食べられたら満足なのです。
 
さっそく作ってみた中華風だしは最初、
「見た目は同じだ~‥」と言われましたが、新鮮だったからか好評でした。
甜麺醤と八丁味噌を混ぜて付けたら、意外にもおいしかったです。
 
色々な折衷案を試しながら、
大きくなったら味覚が変わるかもしれない、と待つのも
楽しいかもしれないな、と思いました^^。
 
 
 
 
 

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