カイトとユリちゃん3 (P☆snapshots 82)
そしてユリちゃんは、
彼女のところへ行くことにした理由を 教えてくれました。
「カズキ、
今日は 紅茶でどうかしら?」
「うん。 このお茶、大好き*」
- 生物学者のモクちゃんが出発する前、
みんなでお祝いをしようと、湖に行ったときのこと、
帰り道に突然、カイトさんが 聞いてきたの。
「オレは、ふたつのベアには なれないだろうか・・?」
- 私は、なれないと 答えたわ。
心を2つに分けられないのと、同じことだ と。
そして 理由を尋ねてみた。
そうしたら、こう 答えてくれたの・・。
- それを聞いて 思ったの。「そのひとのところへ 行きたい」と。
彼女こそ、私の『運命のひと』だと 感じたのよ。
「・・でも、みんなはまず
おまつりで 会っているよ。」
「会う前に決めてしまって、大丈夫なの?」
- 大丈夫。 出会いかたが、違うだけだから。
大切なお友だちの 大切なひと。ユリの花の名前のひと。
私にとっては、それで充分なの。
おまつりが終わったら
出発するつもりよ。
待ち遠しいわ・・*
*こちらから続いています。
・P☆snapshots80 -カイトとユリちゃん1-
・P☆snapshots81 -カイトとユリちゃん2-
*続きはこちらです。
・P☆snapshots90 -運命のひと-
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七色のひと④
- いい 出会いだったのね。
- ああ。 彼女には 本当に感謝している。
「今日ユリちゃんと 飲んだの。
カイトもどう?」
「・・ああ、頼む。」
- いつか会いに行ったら、リリさん 驚くでしょうね^^。
- 毛糸のクマ、だからな・・。
*おしまい*