カイトとユリちゃん2 (P☆snapshots 81)

 
 
あの日、シュンが届けてくれた船で、
オレはポラリスに到着した。
2.jpg
 
 
 
 
12.jpg
 
 すご~い!
 「宇宙船で行ったんだね* 」

「ぼくの船を改造したんだ。 さすがだなぁ!」
 
 
14.jpg
 「1週間かかったが な。」

 
 
 
 
まったくの偶然だったのだが、
そのとき、ポラリスでは問題が起こっていた。
 
月が突然、輝きを失ったというのだ。
3.jpg
    
 
 
花が咲かないとか、
チョウが光らないとか、
湖が干上がってしまう、などと、
住人たちはみな、不安げに話し込んでいた。
図2.jpg
 
見上げているうち、オレにはその原因が分かった。
月の周囲に 黒いガスが立ち込めているのだ。
 
 
 
- 光線銃で、ガスを散らせばいい。
 
そう教えてやったのだが、彼らの世界には、武器がないと言う。
 
 
4.jpg
 
そこでオレは、昼間の光を、
持ってきた武器の、星のセンサーに集めて貯め、
月に向かって放てば良いと、考えた。
 
 
 
13.jpg
 「わあ、すごいなぁ!」
 「かっこいい~*」

 
 
 
 
確か、3日目の夜だったと思う。
ガスは消え去り、月は本来の輝きを取り戻した。
そして、オーロラのような、不思議な柔らかい光を放ち始めた。
 
図3.jpg
住人たちは たいそう喜び、オレを好意的に迎え入れてくれた。
 
 
 
 
ポラリスには、森と、湖と花畑、そして町がある。
それぞれが、非常に広大な土地なのだが、
彼らは、空間を飛び越える能力を持っているらしく、
瞬間移動のように、身軽に行き来していた。
 
 
オレは、すべての土地に招かれ 歓待を受けた。
それぞれの場所で出会いがあり、友情も生まれた。
 
そのひとりが、彼女だ。
1図2.jpg
 
 
月が輝きを取り戻したことで、
大切なユリの花が生き返って嬉しいと、
はにかんだ笑顔で話しかけてきた。
 
不思議な光を放つひと。
控えめだが 芯が強い、そんなひとだ・・。
 
 
 
 
 
 
*「P☆snapshots82 -カイトとユリちゃん3-」に続きます。
 (前回「P☆snapshots80 -カイトとユリちゃん1-」は、こちらです。)
*「小さな願い」は、こちらです。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
赤組、負けました・・。
 
11DSC00893.jpg
 
 「あれっ?
  今年はだいじょうぶ?」
 いいんだよ、泣いても。
 
 
 
 「なんというか、
  すがすがしい気持ちなのだ・・。」
 

 
組体操、すばらしかったものね・・*
 
(昨年の様子は、こちらにて~^^☆)
 
 
 
 
 

≪≪   ポピーのベア  

 

HOME

 

小さなベリーのベア    ≫≫