冬の訪れ・1 (P☆snapshots 170)
- きれいな冬空だな・・。
『大部分がポラリスと似ている』って、本当なんだ。
冬色のベア。
「あのね、考えてみたんだけれど・・
ぼくは やっぱり、怒っているわけじゃない気がするんだ。」
メインクーン・ベア。
「・・と いうことは、
悲しいのかしら?」
「・・悲しい、のかな・・。」
森の緑のメインクーン・ベア。
「辛いの?
それとも、さびしい・・?」
「違う、気がする・・。」
エルモのベア。
「じゃあ、教えて。
レオちゃんは今、
どんな気持ち?」
「ぼくの、気持ち・・・?」
- 考えたこと なかった・・・。
え・・っと、
「・・カイトには、カイトの理由があると思うから、好きなようにしてほしいし、
シュンは、カイトのこと信じてるって・・・。」
- ちがう。それは、カイトの理由だし、シュンの考えかた、だよね。
ぼくの 気持ち。
・・わからない。 ぼくは今、どんな気持ちなの・・?
*** *** ***
「バブルくんは、『冬』といえば 何だと思う?」
「・・さくら。
桜の芽は、ここからの寒さを耐え抜いて、美しい花を咲かせるんだよね。
きみの大切な友だちが、教えてくれた。」
「覚えていてくれたんだ・・。」
「もちろん☆」