月と妖精たち2 (P☆snapshots 116)
「・・だからユリちゃんは、白くて七色なんだね。」
「そうなんだ。」
- 電脳世界を生き抜いてきたカイトさんには、
さまざまなことを 学ばせてもらった。
ユリと ぼくたちきょうだいで進めていた、
月と妖精たちに負荷がかからない 光のシステムも、
彼のアドバイスで 無事、完成することができたんだ。
そして、「太陽」がいなくても、
うさぎたちが夜間に休みをとって出掛けても、
ポラリスが閉ざされる心配がなくなったことを見届けて、
ユリは旅立った・・。
フォレストグリーンのベア。
「秋にお会いしましたよ。
お元気で、お幸せそうでした*」
「今、プログラミングを勉強しているんだって。
ぼくも時々、ポラリスを見ながら、お話ししているよ♪」
「そうなんだね・・!」
- 人にはそれぞれ 役割があるけれど、
自分の幸せも同じくらい、大切にしようと話したんだ。
良かった・・!
*来週の『月と妖精たち3』 に続きます。
*『月と妖精たち1』はこちらです。
*ポラリスのこれまでの物語は、こちらです。
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七色のひと⑦
「・・探してくれていたのか。 ・・ごめん。
ぼくは浅はかだったね・・・。」
「そんなことはない。
きみの思いはみんなも、分かっていたから。」
- きっと、必要なことだったんだよ。