進化する学生服

 
 
シュンの中学校の制服は、詰め襟の学生服です。
男の子らしい雰囲気で 好きです*
 
 
繊維メーカーで働いていた頃、私のいた部署では
一般スポーツ向けのジャージやユニフォーム用途の他に
学校体操服用途の生地も販売していました。
私がお世話になったお客さんには『トンボ学生服』で有名な会社もあり、
学生服は当時、身近な存在でした。
 
学生服業界は、ほとんどの製品の販売が3~4月に集中するため、
そこへ向けて前年5月から製造を始め、在庫をどんどん備蓄していく
独特の生産、販売形態をとっています。
毎年の販売数に激しい変動がなく、売上は比較的安定しているのですが、
活発に動く子供たちが乱暴に扱っても、洗濯を繰り返しても劣化しにくい、
「丈夫で長持ち」な品質を求められる、という点で、
非常に厳しい、難しい業界でもあります。
 
当時は、体操服では、女子のブルマがハーフパンツに変わっていき、
学生服では、ハウスケアのしやすさが追求されていました。
 
 
今回、十数年ぶりに生地を見られるのが楽しみで、
届いたときは、シュン以上に私が浮かれていたかもしれません^^*
細部まで、色々と確認しました。
 
ジャージは、編み目が更に細かくなり、より布帛に近づいている印象です。
強度を追求した結果だと思いました。またデザイン面でも、
手間のかかる切り替えを多く使って、スタイル良く見せる工夫がされていました。
 
学生服は、カラーの部分が柔らかく、肌触りも良くなっていました。
そして、混率がウール&合繊各50%なのですが、
(ウールと合繊は染まりかたが違います)深く染められていて、
質感がとても良いのです。しかも 丸洗いOKで型崩れもしません。
その上、縫製の工夫で 身長の伸びにも対応しています。
「みなさん、3年間買い替えされませんよ。」と勧められて、
160cmのシュンに175cmまで対応するサイズを選んだのですが、
アジャスト機能があり、今もすっきり着られるのです。
 
お客さんはどの会社も、着心地や見た目の良さ、
品質の向上を目指して改良を重ねることで、競い合っていたのですが、
その文化が今も続いていることが感じられて、素晴らしいな、と思いました*
 
 
前のボタンは、簡単に取り外しができます。
右の黒ボタンをひっかけることで、裏から金ボタンを固定します。

 
 
腰の後ろ部分の調整案内です。
濃紺の色糸をほどくと、3cmウエストを伸ばせます。
肩と裾、袖口も、同様に処理されています。

 
濃色は日光で褪せるので室内干しにしています。
アイロンなしでも、しわになりません。

 
 
 
最初の頃は、ボタンがうまく留められない、
ベルトの穴を通し忘れる、など 出掛けるまでがひと苦労で^^;
まるで装置のようだと思いながら 手伝っていたのですが、
ゴールデンウィークが終わったら、
自然と ひとりで着られるようになっていました。
習慣は大きい、と感じました。
 
3年間、丈夫な学生服とともに、
シュンにも元気でいてほしいな、と思います。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 
腕時計は、校則で許可されているので、
入学祝に贈りました。

 
男の子には『G-SHOCK』を、と思っていました。
「スピード」の海外モデルで『G-SHOCK』の中では手頃なのですが、
中学生には高価なので、長く大切に使うように話しています。
 
 
 
 
 
 
 

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