腕時計と『ヴァンテーヌ』

 
 
早いもので8月も、残り2日となりました。
のんびりしていたのに、過ぎればあっという間に感じられて、
なんだか不思議です。
 
 
この夏休みは、ひとりでいることが多かったので よく眠りました^^*
また、本を読んだり、毛糸を分類し直したり、など
したくてもなかなか出来なかったことをして過ごしました。
その中で、自分にとって大きな出来事の1つは、
ずっと迷っていたショート・ヘアにしたことです。
見た目が少し変わっただけで、新鮮で気持ちが良いと感じたのは嬉しい発見で、
新しい気づきは色々なところにあるものだなぁ、と思いました。
 
 
頭が軽くなったことで「重み」が恋しくなったのか、
秋からの服には、久しぶりに腕時計を合わせたくなりました。
そして、「大きめの、ボーイズサイズがいいな・・」と考えたところで
会社員時代の20代の頃にもそういうタイプを好きだったことを思い出し、さらに
『流行は20年サイクルでやってくる』という 懐かしの業界用語が浮かんできて、
ハタと気付いたのです。
そう、まさに『周期』。ぴったりです・・!
(個人的な流行ですけれども・・^^;☆)
 
 
と、いうことで、
押入れの引き出しの奥で眠っていた時計たちを 出してみました*
 

 
左は『リトモラティーノ』のもの。
直径3cmほどのごろんと分厚いドーム型と、
数字の6の部分の 時間によって変わる月と星の絵、
シルバーとゴールドとブラックのバランス、全部が大好きでした。
右は『ハミルトン』のもの。
違うテイストのものを探していたところ、
スクエアの文字盤の上下の隙間と 上の真ん中にあるリューズが、
仕事着のシャツや、ニットの長めの袖口に 抜け感を作ってくれそうで、
一目で好きになりました。
 
 
シュンが小さい間は 当たってケガをしたら大変だと、
その後は 携帯電話があるから不要だと思って遠ざかっていた腕時計ですが、
久しぶりにつけてみると、やっぱりいいな、と思います。
 
時間は本当はその中に流れていたりする、・・かもしれません^^*☆
 
 
 
 
 
押入れの中の本棚で、こちらも見つけました。
 

 
『ヴァンテーヌ 最終号』。
1989年に創刊され、2007年末に廃刊となったファッション雑誌です。
上質で高価格の服は、私にはとても手が届かないものばかりでしたが、
美しい写真と、おしゃれを誠実に考え、分析したアドバイスから、
「甘辛バランス」や「地味色に差し色を加えること」など
多くのことを学ばせてもらいました。
20代の頃、ずっと購入していました。
 
「買わせる」ための媒体という宿命でありながら、最大限 読者のことを考え、
作り出される流行にただ乗っかること、安易に購入することを否定して
おしゃれをすることの幸せや意味を 教えてくれた、
時間を経ても 繰り返し読み返すことのできる雑誌でした。
ここまで深く掘り下げてくれるものには、その後 出会えていません。
廃刊は本当に残念で、好きなページをファイルしたものと この最終号は、
ずっと残して置こうと思ったのでした。
 
 
『・・(おしゃれとは)、独りよがりの個性を主張することでも、
 自分のスタイルを誰かに誇ることでもなく、ましてや突出したセンスの良さを競ったり、
 やみくもにひとまねをしたりするということでもない。
 自分の中から自然に生まれる喜びや美への感動を外に向かって発露する、
 そのひと固有の感受性が形になったものではないだろうか。』
                   (最終号・光野桃さんの特別寄稿より。)
 
 
まだまだ難しいことも多くて、失敗もするけれど、
自分なりに考えながら、おしゃれを楽しんでいきたいと
改めて思いました。
 
 
 
 
 
 

≪≪   ホワイトジュエル・ベア  

 

HOME

 

さよなら ルーポ (P☆snapshots 144)    ≫≫