一重のスヌード・考

 
 
今年の雪だるま&ピラミッドです。
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 雪だるまの足もとには 翌日、
 ヒロ、サユ、シュンという名前の
 チビだるまたちも誕生しました*

 
 
 
スヌードが大好きで、毎年 いくつも編んでいます。

でもこの冬、私は気付いてしまったのです。
シュンが かなりハードに扱っているという事実に・・ 。


それは例えば、こんな感じです。
1.ねじって巻くときに、びよーんと引っ張る。
2.ヘルメットをかぶったままで巻こう(外そう)とする。
3.振り回して、雪をたたいて遊ぶ。
4.ポケットにぎゅうぎゅうに押し込む。
これでは、せっかくの「スターメツィード」も、数週間でくたびれ果てるはず・・。
 
しかし。
テキは、手乗りの子ザルを脱皮したばかりの11歳。
一進一退の攻防が、続くばかりです。
しかも私には、これ以外にも、
*「ご飯のときに肘をつかない」だの
*「出した本は片付けなさい」だの
*「ランドセルは、すぐに部屋に持っていきなさい
 (油断すると、夜まで洗面所に転がっています・・)」
などなど、繰り返し言わなくてはならないことが、山ほどあるのです。
・・ああ。
 
 
と、いうわけで、どうしたものかと 思い悩んでいましたところ、
1月の ある寒い日の夕方、すれ違ったロードバイクの男性が、私を救ってくれたのでした・・*
 
その人は、フリースのネックウォーマーをしていました。
幅広のそれを、顎のあたりから首元にかけて、
ふわっとたるませているのが、さっぱりとして 素敵で。
 
それまでは、スヌードといえば 二重に巻いて、
柔らかくボリュームを持たせるのが好きだったのですが、
細身のその人の、男の子っぽいシルエットに、
「シュンには、これだ・・・!」と、ひらめきました。
そうです。「ひとえ巻き」のスヌードです。
 
これならば、上の問題も
1.かぶるだけなので、ねじる必要がないですし、
2.ヘルメットの上からは、被れないように作ってしまえばOK♪
3&4.扱いが乱暴で劣化することは 変えられないけれど、
 毛糸量も労力も、二重を編むよりは少ないので、すぐに次のものを編んでやれます。
 
一瞬でしたが それは、運命の出会いでした・・*
 
 
 
さあ、そうと決まれば 編むのみです!
 
まず最初に編んでみたのは、輪針(10号)版。
最後の閉じる手間がなくて、良いと思いました。
毛糸は「スターメツィード」です。
 
こちら  P☆snapshots65 にも登場しています。
サイズは1周約50cm×高さ約17cmで、1玉弱(約40g)使用しています。
上と下のそれぞれ数段を、ガーター編みにして、
くったりと なり過ぎないことを目指しました。
 
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やさしい雰囲気に仕上がりました*
 
ただ2点、気になるところがあります。
・横方向の伸びが、思ったよりも少なく、着脱が しにくい。
・厚みのない編み地(メリヤスの変形)にしたので、縦方向にハリが出ない。
・・ことです。
でも、横に広げれば、首にそえなくなりますので、
伸縮性は、二目ゴム編みで出すことを考えたものの、
私は、その編み方ならば、うねの柄が縦に入る輪針よりも、
横に入る棒針編みのほうが 好きなのです。
 
 
そこで次は、棒針で編むことにしました。
この棒針版も、針は10号、毛糸も同じ「スターメツィード」で。
柄は、三國万里子さんの 木の枝の柄に、市松模様、ガーター、
二目ゴム編み、などを組み合わせて、ボリュームの出方を確認することにしました。
 
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 「わ~い* お仕事だ~♪」

 
サイズは1周約50cm×高さ約14cm。使用量は約35gです。
 
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手でつかめるくらいのサイズです。
が、ここでも気になる点が・・。
 
レオニードには ちょうど良かったのですが、シュンに着用させたところ、
 
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うーん・・。
着用後しばらくすると、下がってきてしまうんですね。
 
これは、毛糸の柔らかさによるものかも しれません。
「スターメツィード」は、いつものふんわり二重巻きに向くと
考えたほうが良さそうです。
 
 
そこで、ハリ、弾力があってチクチク感のない毛糸を、と探しまして、
こちら、野呂さんの「いろ」を見つけました。
 
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ウール75% 絹25%。
ワイルドな外見ながら、絹のおかげで肌触りは良さそうです。
これを、指定号数よりも下の10号で編めば、
弾力感を出せるかもしれないと思いました。
 
野呂さんの段染め毛糸は、たま~に、
色の切り替えが唐突だったりするので^^; 
自分で色ごとに毛糸玉を作って、色の組み合わせを調整しています。
今回も多めに2カセ買い、私の分も編むことにしました。
 
こちらです。初めての、おそろいです^^*
 
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*手前:1周約50cm×高さ約14cm、約70g使用。
    シュンのものは、ブルーとグレーを多くしました。
*後ろ:1周約63cm×高さ約20cm、約115g使用。
    私のものは、黄緑が入るようにしました。
どちらも、30cmの時点で浮かしスチームをあてたところ、7~8cm伸びました。
2人分で、2カセ(計200g)をほぼ 使い切りました。
 
 
着用したら、こんな感じに。
ようやく、顎まで立たせることができました^^*
 
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もう少し たるませても良かったかな・・?
とも 一瞬考えましたが、経験上、
テキが今後も 想定外の引っ張り技を繰り出してくることに備え、
今シーズンは、このまま様子を見守りたいと思います。
 
 
私のものは、こんな感じです。
 

 
上と下を 少しずつ折り込んでいます。
高さ(縦幅)が20cmあると、ふんわり感も出せるのだ、と
いうことが わかりました。
 
 
 
一重のスヌードは、
少ない毛糸量で早く編めてしまうところが、とてもいいと思います*
また太い糸での二目ゴム編みは、ラインがくっきり出るので存在感も出せます。
ポイントは、両端だけは、それぞれ「三目」を同じ編みにして、
生地としての安定感を持たせることだと思います。
 
しばらくは、二目ゴム編みの一重のスヌードを、色々な毛糸で編もうと思います。
ぜひぜひ、ご一緒に~^^*
 
 
 
*呼びかたにつきまして*
 『ネックウォーマー』とするべきか 迷ったのですが、調べましたところ、ネックウォーマーはスヌードの一種とも
 言われているそうですので、ひとまず今回は『一重のスヌード』と呼ぶことにいたします^^*
 
 
 
*「続・スヌード大好き (2013.1.16)」の追記にて、
 仕上がり後に、予想外に伸びてがっかりしないために、
 途中での長さ確認について、ご紹介しています。
 
 
本日は更新日ではありませんが、
「真冬の寒さが続いている間にスヌードのことを書きたいな・・」と思ったら
止まらなくなってしまいました^^。
スヌードもやっぱり大好きです*  編んでいて、とても楽しかったです。
 
 
 
 
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 「はるといえば?」
 「三色だんご、です。
  お花見に、行ってみたいですねぇ・・*」

 
 
 
 
 

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