カブトムシの思い出
今日も暑いですね・・!
日曜日の、やっと少し涼しくなった夕方、
庭に、衣装ケースと新聞紙を並べているヒロくんのお父さんにお会いしました。
カブトムシとクワガタの土を、交換してやるのだとか。
それを聞いて、脳裏に浮かんだのは、
とある夏の日、腐葉土交換中にくつろぐ
故「コマツナくん」&「ミカンちゃん」の姿。
↓
シュンが年長、6歳の夏に、
昆虫ぎらいの私が、恐怖とたたかいながら、
必死でカブトムシを育てた思い出でした。
男の子の母親なら、一度は遭遇する「カブトムシ飼って~♪」という場面。
運が良ければ、受け流せますが、
その手の運には とんと恵まれないのが私の人生、なのでして^^;
その夏、気づくと玄関には、虫かごを抱えた笑顔のシュンが立っており、
中には、3組のつがいのカブトムシが入っていたのでした。
「昆虫が好きになるなら・・。」
その頃のシュンは虫が苦手でしたので、せっかく芽生えた興味を活かそう、と思い、
まずは図書館で、飼育本を借りるところから飼育生活は始まりました。
それによると、カブトムシの寿命は、約1年。
夏に卵からかえった幼虫は、冬を越して、春の終わりにさなぎになり、
夏のはじめに成虫になります。
その後、卵を産んで、秋には死んでしまいます。
「秋までだから・・。」
がんばって、世話をすることにしました。
あまりに暑い日の昼間は、
弱ってしまわないよう、
玄関口に避難させたことも・・。
しかし。
彼らは、とっても食いしん坊です。
しかも、スイカやキュウリなどをずっと置いておくのはNG。
お腹を壊して、弱って死んでしまいます。
なので、専用ゼリーを大量に買い置きして、毎日必ず、
夕方に取り替えてやらなければなりません。
蓋をあけたときの匂いのすごさと、突進してくるおそろしさに、
何度も意識が遠のきました。
そして、彼らは夜行性です。
その上メスは力が強くて、うっかり緩く閉めた蓋から出ようとするので、
夜中に私が、太ったゴキブリと間違えて叫んだことも、
1度や2度ではありませんでした。
そんな苦行の数々にも、なんとか慣れてきた矢先、
今度は、76匹もの(!)幼虫が誕生しました。
シュンは、「すげえ!」と大喜び。
たしかに私も、そのときは嬉しかったのですが、
これがもし来年全部成虫になって、同じくらい卵を産んだとしたら・・。
ネットで調べてみたのですが、引き取ってくれるところはありません。
病気や雑菌が心配なのと、繁殖が簡単なため、買い取るメリットがないのです。
死なせるのはかわいそう、でも、育てるのも大変・・と、困っていると、
「園のカブトムシが卵を産まなかったので、良かったら引き取らせてください」との、
うれしいお声がかかり、6匹を残して、幼稚園に引き取ってもらうことになりました。
心底、ほっとしました・・。
そして秋のはじめ、寿命の尽きたコマツナくんたちを送ると
お世話生活は、ようやく一段落しました。
それから春にかけてはあっけないほど簡単で、時々腐葉土を取り替えてやるだけ。
そしてまた次の春が来ると、幼虫たちはさなぎになり、
梅雨に入ったころ、無事成虫になりました。
ひとまわり育ててシュンは満足したので、元気なうちに、
カブトムシが採れると有名な、近所のクヌギのある林に離してやりました。
結局私は最後まで、成虫も幼虫も、怖いままでしたが、
シュンは以後、平気で虫をつかんだり、腕を歩かせたりするようになったので、
苦労の甲斐はあったと思っています^^。
ヒロくんのお父さんは、「手がかかるんですよ~」と言いながらも、
楽しそうにお世話をしていらっしゃいました。
たしかに、
たくさんの卵と幼虫を見つけたとき、幼虫がさなぎになったときと、
無事成虫になったとき、ケースを覗き込んで歓声をあげたことは、
楽しい思い出です。
シュンが世話を全部してくれるなら、また飼ってもいい、・・・かな。
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珈琲タイム ④
- 炎の友情 -
「みなさん、
ありがとう・・!」
ええ、「ロッキーⅣ」でお願いします・・*