育てること 育てられること

 
 
日曜日、私たちが遭遇している ある問題について話していると、
突然、シュンが言いました。
「それ、お母さんの悪いところだと思う。」
 
悪いところ・・・?
そんなふうに批判されたのは初めてのことです。
詳しく話してほしいと頼むと、シュンは、こう言いました。
 
「お母さんは、ひどい対応をされても、いつも
向こうにも事情があるとか、相手も忙しいから、って言うじゃん?
だから、いつでもやられっぱなしで、全然やり返せない。
そうやって低く出ていって、どんどん下に見られていくのは、
お母さんの悪いところだよ。」
 
ちょうど他にも、似ているかもしれない状況を抱えて
苦しくなっていたところだったので、ぐさりときました。
でも不思議と、言い当てられたことで、救われた気もしました。
 
「そっか。・・美徳じゃないもんね。」
「うん。直したほうがいい。」
シュンはきっぱりと言いました。
 
確かに、受け入れたくても、思い合う心が見えないなら、
踏みとどまるべきなのです。
後で苦しさに押し潰されるなら それは悪い癖。
反省しました・・。
 
 
 
一方で 嬉しかったのは、
シュンが、見下したり 憐れんだりする口調ではなかったことです。
少し不安そうでしたが、誠実さも感じられました。
 
シュンには、愛情を丁寧に伝えるようには してきたつもりで、
それが少しずつシュンの中で、
愛情を出していくほうの力に変わってきたのなら、
嬉しいと思いました。
 
これから世界が広がっていく中で、
大切な人に、大切なときに、
恐れずに心を開けるようになってほしいです。
 
 
そして私の、自尊心をうまく育めていないと言われるところも、
悩みながらも、導き見守ろうとしていくことで、
少しずつ育てていけるのかもしれない、と思いました。
 
 
 
 
***  ***  ***
 
 

 
クリスマスにやってきた シュンのお気に入りです。
ムーンさん、といいます。
偶然ですが、カイトと同じ・・。
 
 
 
心が見える力も、育てることができたら・・。
本当は、どこまでも愛情を注げるなら、
それがいちばんだと思うのです・・。
 
 
 
 
 

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